うつ病

物事に対するこだわりが過剰に現われてしまう「強迫性障害」とうつ病

皆さんは何か物事に対してこだわっていることはありますか?食べ物の食べ方、寝る時の姿勢、お風呂に入った時に身体を洗う順番など、ちょっとしたこだわりから「絶対にやらなければ気が済まない」というこだわりまで様々あることかと思いますが、このこだわりが過剰に現れてしまうのが「強迫性障害」です。

例えば、手をよく洗っていてもまだ汚れている気がして何度も何度も手をあ洗ってしまうとか、掃除をしてもまだゴミが残っている気がして掃除が一向に終わらないといったように、強迫性障害の人は何か一つの物事に対して過剰にこだわってしまう傾向が強く見られています。

また「○○は○○しなければならない」といったように、一つの考え方に捕らわれがちな性格の人も強迫性障害を発症しやすくなっているため、性格の面からも注意していくことが重要となっています。

そして、このような強迫性障害はうつ病との併発率も高くなっていることが特徴として挙げられます。うつ病と発症しやすい精神疾患にはパニック障害や摂食障害がありますが、強迫性障害もまたうつ病と一緒に現われることが多い精神疾患となっています。

うつ病を発症すると憂うつ感や不安感、恐怖感などネガティブな感情がつきまといますが、強迫性障害と併発している場合は、不安感や恐怖感が現われることが多く見られています。

何か物事に対して大きな不安がある、何か行動を起こすことに対して恐怖がある、といったように、不安や恐怖に捕らわれてしまうことで考えることや行動することができなくなってしまうのです。

強迫性障害はうつ病と併発することで、さらに不安感や恐怖感が大きくなってしまうので、どちらの症状もしっかり治療していくことが必要となります。

心療内科や精神科ではうつ病の治療も強迫性障害の治療も行なわれていますので、少しでもおかしいと思ったらまずは医師に相談してみてください。

本人自身が気付いていなくても、周りにいる家族の皆さんなど「最近様子が変わった」とか、変化が見られているようであれば、それとなく話を聞いてみるようにしましょう。

また、うつ病も強迫性障害も脳内物質の「セロトニン」の不足が発症の原因と考えられているため、セロトニンの分泌力を高めていくことによって、症状を和らげていくことが可能となっています。

セロトニンはうつ病や強迫性障害の薬物療法で用いられる「抗うつ薬」でも補うことができますが、普段の生活習慣からでもセロトニンを増やしていくことはできます。

栄養バランスの良い食生活を心がけること、適度な運動を行なうこと、早寝早起きをして朝型の生活を送ること、太陽の光を浴びることなど、実生活の中でセロトニンの働きを高めていくこともできますので、薬物療法に頼るだけではなく、生活リズムを整えて規則正しい毎日を送れるよう心がけていきましょう。

その他にも、認知行動療法によって強迫性障害とうつ病を改善していくこともできます。

ごく一般的なうつ病の症状とうつ病と似ている病気、思い込みは危険

うつ病は気分が塞いだり、憂うつになったり、不安や恐怖を感じたり、ちょっとしたことでイライラしてしまったりと、精神的に不安定になってしまう病気です。

また、食欲がなくなる、眠れなくなる、身体がだるくなる、何もする気が起きず無気力になる、といった身体的な症状も現われることがあるため、一見すると「ただの風邪かな?」とか「ちょっと疲れているだけかも」と感じる場合も少なくありません。

しかし、このような症状が継続して長期的に現れているようであれば、すぐに医師に診てもらいましょう。うつ病は悪化すると何事に対しても無気力になり、まともに動くことさえもできなくなってしまいます。

他の精神疾患との併発も有り得ますし、症状を回復させるためには早めに治療を始めることが重要とされています。

もし自分自身で気付くことがあればもちろんすぐにでも病院に行って診てもらうことが大切ですが、うつ病を発症している人の中には自分自身がうつ病であることに気付いていないケースも多く見られています。

例え本人が「うつ病ではない」と思っていても、実際にはうつ状態に陥ってしまっていることも珍しくありません。うつ病は治療をすることで症状を改善させていくことができる病気です。

周りにいる人の中で、もしかしたらうつ病かもしれない、と感じるような人がいれば、まずは話を聞いてあげることをおすすめします。

すぐに病院に行くことを勧めても、聞いてもらえない場合もあるので、その人自身がどんな思いでいるのか、何でも良いので話を聞いてあげましょう。

ただ話すだけでもうつ状態が楽になることもありますから、最近元気がなく落ち込んでいる状態が続いているような家族や友達がいれば、話を聞いてあげるようにしてください。

また、うつ病は憂うつ感や不安感、イライラ感といった精神的症状が主に現れるのですが、こうした症状が現われる病気の中には「双極性障害」や「自律神経失調症」、「睡眠障害」などの病気も挙げられます。

これらはうつ病と似た病気として知られていますが、実際にはうつ病を発症しているわけではありません。近年、うつ病という病名が世間一般的に知れ渡っていることから、自分で「うつ病かもしれない」と思い込んでしまっている人も多く見られています。

擬態うつ病と呼ばれている症状もありますが、この場合もうつ病ではありません。

うつ病と同じような症状が現れていることだけで「自分はうつ病だ」と判断してしまうことは危険なので、不安な点があれば一度医師によく診てもらうようにしてください。

単なる睡眠障害である場合もありますし、めまいなどの症状が現れているようであれば、自律神経のバランスが崩れていることによって自律神経失調症を発症している場合も考えられます。

うつ状態だけではなく躁状態も引き起こる双極性障害を発症している場合もあるので、まずは心療内科や精神科のある病院を受診することをおすすめします。

うつ病とリストカット「死にたいけれど死にたくない」感情との戦い

「死にたい」という感情は、うつ病を発症するとよく現われるようになります。しかし、リストカットなどの自傷行為は死ぬためにやっているわけではありません。

「死にたいけれど死にたくない」「誰かに助けてほしい」と思うことから自傷行為に走ってしまうことがほとんどです。

また、実際にリストカットで死ぬ確率も非常に低く、約5%と言われています。リストカットをしてもそう簡単に死ぬことはできませんし、リストカットをしている本人自身も死のうとしているとは限らないのです。

では、どうして自傷行為に走ってしまうのでしょうか?自傷行為をすることは人それぞれ理由は異なるものの、精神的な不安定さがそうさせてしまっていると考えられています。

うつ病を発症している場合は特に不安定さが強く、不安になるとリストカットをすることで心を落ち着ける、という行為が癖になってしまい、習慣化されてしまっている場合も珍しくありません。

その中でも特に多く見られている例としては、誰にも必要とされていない不安や寂しさなどの感情から自傷行為に走ってしまうケースが挙げられます。

家族に相手にされない、友達にいじめられている、学校に居場所がない、といった理由から思春期にリストカットを経験する人は少なくありません。

最初はちょっとした気を紛らわせる手段だった自傷行為も、積み重なっていくストレスや不安によって習慣化され、自傷行為をすることが当たり前になってしまうこともあります。

また、うつ病を発症している場合に多いのは、やはり「死にたいけれど死にたくない」とか「今この状況を誰かに助けてほしい」と思う時にリストカットをしてしまう、というケースです。

うつ病という病気は、端から見ると「わがままを言っているだけ」「怠けているだけ」と捉えられてしまうこともあるのですが、これは患者自身の意志ではなく、うつ病という病気がそうさせてしまっているので、患者自身も状態を把握しきれていません。

得体のしれない不安感や恐怖感に押しつぶされそうになった時に、リストカットをして心を落ち着ける、といったように自傷行為は自分を正常に保つための手段であるとも考えられています。

決して自殺をしようとしているわけではなく、自分が生きていることを確かめるという意味を持っている場合もあります。

実際に手首を切って血を見ることで安心感を覚える、という人は多く見られていますし、リストカットをしなければ生きていることを実感できない、と考えてしまう人もいます。

しかし、このままの状態を続けていると心にも身体にも大きな負担がかかります。自傷行為は悪いことではないのですが、繰り返しリストカットをしていると心臓にも影響が現れてしまいます。

まずは心療内科や精神科の医師に相談し、少しずつ回数を減らしていくことが重要です。また、周りの人も自傷行為に対して叱ったり、慌てたりすることなく、冷静に接するようにしましょう。

自分一人だけで頑張らないで!他の誰かに仕事を任せてみることも大切

真面目な性格の人は「自分で決めたことは自分でやらなければ」と思うことが多いため、仕事に対しても自分一人だけで頑張ってしまいがちです。

こうして責任感の強い人が職場にいると仕事をやる上ではとても助かることですし、周りからの信頼も厚くなり、自分自身のキャリアアップにも繋がって給料も増えていく、といったように良いことばかりのようにも思えますよね。

しかし、頑張りすぎは時に身体や心の不調にも繋がってしまう場合もあるので、真面目に仕事をこなしている皆さんは注意が必要です。

仕事をしていて「最近ちょっと疲れたな」とか「何だか調子が悪いな」と感じているようであれば、自分一人で頑張らずに他の誰かに仕事を任せてみてください。

と言っても、真面目な性格の人は「これくらいの疲れは何てことない」と、頑張りすぎてしまうことは珍しくありません。

頼りにはされるけれど他の誰かを頼ることが少ない、という状況は一人で頑張りすぎてしまう恐れがあるので、うつ病も発症しやすくなってしまっています。

うつ病は過剰なストレスや環境の変化なども影響していますが、その人自身の性格というものも大きく関係しているため、真面目な性格、几帳面な性格何事に対しても完璧主義なところがある、という皆さんはうつ病を発症しないよう十分に注意してください。

また、もしこうした性格が影響したことによってうつ病を発症してしまったような場合も、仕事を誰かに任せるなどして自分は楽をすることが大切です。

「自分の仕事は自分の仕事なのだから、そんなことはできない」と思ってしまうかもしれませんが、こうした考え方もうつ病の典型的な症状の一つです。

自分が悪い、自分が何とかしなければならない、という考えに捕らわれてしまうため、心や身体に過剰なストレスがかかり、うつ状態に陥ってしまうのです。

こうしたうつ病のケースは、自分自身ではうつ病を発症していることに気付いていない場合が多く見られています。

近年ではうつ病という病気の知名度が上がり、うつ病を発症した時に現われる代表的な症状なども知られていることから、「もしかしたらうつ病かもしれない」と自分自身で思うことからうつ病を発見することもありますが、うつ病の発症に気付いていない場合の方が圧倒的に危険です。

うつ状態が悪化してしまうこともありますし、他の精神疾患との併発も考えられます。うつ病を発症していることに気付かず、今まで通りの仕事内容をこなそうとしてしまっている人も多く見られているので、そのような場合は職場で働いている周りの人が気付いてあげることも必要です。

最近やけに疲れているように見えるとか、最近食欲がなくなってきたように思えるとか、何らかの変化を感じることがあれば、まずはその人の話をよく聞いてあげてみてください。そして、もし仕事をしていて辛そうにしていたら何も言わずに助けること、それだけでも心は楽になります。

うつ病を治療していく上で大事なのは家族や大切な人との心の繋がり

病気をしている時は誰でも不安を感じるものですが、うつ病の場合は病気特有の症状自体に不安感や憂うつ感が現れていることが特徴です。

うつ病を発症すると憂うつな気分になって落ち込みがちになり、何事に対しても興味が持てず、無気力な状態になってしまいます。

仕事や勉強もすることができなくなり、職場や学校に行くことができない、といううつ病患者は珍しくありませんし、ひどい場合は普通に家で生活を送ることも難しくなってしまいます。

こうした状態は他人から見ると「怠けている」とか「さぼっている」とか、決して良いイメージには捉えられませんが、うつ病を治療するためにはこうした症状について周囲が理解することも重要となっています。

どんな病気に対しても言えることですが、うつ病もまた患者一人で戦える病気ではありません。特に精神的に不安定で無気力になってしまううつ病は、周りの助けを得られず一人きりになることでますます症状が悪化してしまう恐れもあります。

うつ病を発症していながらもこれまで通り仕事を続けてしまう、学校に行き続けてしまう、普段通りの生活習慣を守ろうとしてしまうなど、うつ病を発症してしまった原因ともなっている環境や生活を変えなければ、治るものも治りません。

うつ病をしっかり治療していく上で大事なのは、まずうつ病を発症している患者自身が自分がうつ病であることに対してしっかりと向き合うこと、そして周囲にいる家族がうつ病の患者に対する理解を示すことになります。

いくら患者自身がうつ病に向き合って治療していこうとしていても、周囲の家族の助けが得られないというのは非常に苦しい状況です。

助けてくれる人がいないとなると、一人きりでうつ病に立ち向かわなければならないストレスによってまたうつ状態が悪化してしまうことは避けられません。こうした状況を避けるためにも、患者の一番近くいる家族が協力してあげることが大事なのです。

また、家族だけではなく友達や恋人などの協力も必要です。大切な人との心の繋がりがあることは、うつ病の回復へと繋げることができます。

うつ病の症状を改善させていくためには、早期にうつ病を発症していることに気付くことはもちろん、周囲の人達の助けによってどれだけ心の繋がりが得られたか、という点も重要です。

うつ病を発症しやすい人の特徴としては、不安や不満などを誰にも話さず一人で抱え込んでしまう、ストレスを溜め込みやすい、人からの頼みを断ることができない、何事に対しても完璧を目指してしまうなど、真面目な性格の人が多いと言われています。

このような性格の人はなかなか他人に本音を話すことがなく、一人きりで悩んでしまうことも少なくありませんので、周囲の皆さんはまず本人が心を開けるような環境を作ってあげるようにしてください。

何でも話せる、相談できるような環境を与えて、心の繋がりを作っていくことが大切です。

とにかく無理をしない!うつ病はゆっくり休むことを第一に考えて

何につけてもついつい無理をしてしまう・・・という皆さんは、うつ病にかかりやすいと考えられています。仕事や勉強などを頑張ることはとても素敵なことですが、頑張ることと無理をすることは違います。

頑張れる分だけの体力や気力があれば良いのですが、無理をして仕事や勉強をしてしまうと心や身体には大きな負担がかかります。

こうした負担はストレスとなり、うつ状態に陥る原因となってしまいますので、うつ病の予防にはとにかく無理をしないことが先決となります。

もちろん、うつ病を発症してしまった場合にも無理をすることは厳禁です。うつ病を発症している状態は、心が風邪を引いてしまっている状態とも考えられていますから、普通の風邪を引いた時のようにしっかり休養を取ることが大切なのです。

休まなければならないのにもかかわらず無理をしてしまったら、風邪を治すことはできませんよね。うつ病も普通の風邪と同じように、休む時は休む、無理をしてはいけない時は安静にする、といった心がけが重要とされています。

精神疾患には様々な症状がありますが、特にうつ病は休養を取ることも治療法の一つとなっています。心も身体も疲れてしまっている状態なので、無理はせずゆっくり休むことを第一に考えるようにしましょう。

そのためには、仕事や学校などを長期的に休む必要があります。仕事は絶対に休めない、学校には行かなければならない、と思ってしまう人も多いかもしれませんが、こうした考えになってしまうこと自体もうつ病の症状のうちに当てはまります。
(⇒仕事や学校を休むためには診断書が必要

一般的にうつ病を発症する人は真面目な性格の人が多いと考えられており、仕事や学校に対して「絶対に行かなければならない」という考えに捕らわれすぎてしまっていることから、自分の許容範囲を超えてまで頑張りすぎてしまう、無理をしてしまう、といった状態になってしまうのです。

こうした強迫観念が強すぎるような場合は「強迫性障害」を併発している恐れもありますので、まずは心療内科や精神科のある病院を受診してしっかり医師に診てもらうようにしてください。

うつ病は放っておくと悪化してしまいますし、強迫性障害以外にもパニック障害など他の精神疾患を併発してしまうことも珍しくありません。

様々な精神疾患との併発を防ぐためには、まずうつ病自体の症状を緩和させていくことが必要なので、医師の指示に従って適切な治療を受けるようにしましょう。

うつ病の治療は主に抗うつ薬などを使用する薬物療法、考え方や捉え方を変えていく認知行動療法などが行なわれていますので、医師や周りの家族に協力してもらいながら、ゆっくり治療をしていきましょう。

決してすぐに良くなる病気ではありませんが、早期に症状の発症に気付くことで回復も早くなります。もし少しでもおかしいなと感じることがあれば、話を聞いてもらうだけでも良いので、心療内科や精神科の医師に遠慮なく相談してみてください。
(⇒カウンセリングで相談を

健康的な生活を送ることでうつ病を改善、自分の生活習慣の見直しを

栄養バランスの整った食生活、良質な睡眠、適度な運動などは健康的な生活を送るために必要なものであり、当たり前のことでもありますが、現代人にとっては難しい場合もありますよね。

食事の栄養は偏りがち、不眠の症状がある、運動不足、といった人もとても多いかと思いますが、こうした生活習慣の乱れは「うつ病」の発症にも繋がります。

不規則な生活習慣を送っていると、自律神経に乱れが見られるようになり、セロトニンの分泌力も低下してしまいます。

セロトニンとは脳内物質の一種ですが、気持ちを落ち着かせて精神を安定させる働きがある物質なので、セロトニンの分泌力が低下すると憂うつな気分になりやすくなったり、イライラや不安を感じやすくなってしまうのです。

こうした症状はうつ病の代表的な症状であることから、うつ状態とセロトニンの不足は大きな関係があると考えられています。

反対に規則正しい生活習慣を送ることによって、セロトニンの分泌は安定し、気持ちも落ち着いて明るい気分で過ごすことができるようになります。

うつ病の治療に「薬物療法」がありますが、治療で用いられる抗うつ剤にはセロトニンを補う働きがあるため、抗うつ剤を服用することでセロトニンを増やし、うつ状態を緩和させていくことができるというわけです。
(⇒うつ病の薬物療法

しかし、薬ばかりに頼っていてもうつ病は一向に良くなりません。薬はうつ状態を緩和させるために使うものであって、うつ病を完治させるものではありません。

うつ病を完治させるためには日々の生活習慣を見直すことはもちろん、物事に対する考え方や捉え方を変えるために認知行動療法も行なう必要があります。

薬物療法も重要な治療法ですが、薬ばかりに頼らず自分の力も信じるようにしなければ、うつ病の改善には至らないのです。

そのため、まずは生活習慣を見直していくことが大切というわけですね。不規則な生活習慣はうつ状態にさらに拍車をかけてしまうことになりますから、自分でできるところから生活を改善していくようにしましょう。

例えば、いつも遅い時間に寝て睡眠時間が十分に取れていない、という場合には、早寝早起きを心がけることから始めてみてください。

特に早起きをして朝日をたっぷり浴びることで体内リズムがリセットされるので、もし夜更かしなどをしていた場合でも、身体は新しい1日を始める準備をするようになります。

そうすることによって夜になれば自然と眠気が現われるようになり、ぐっすりと眠ることができるようになりますので、まずは早起きをして朝日を浴びる習慣をつけるようにしてみてください。

うつ病にとって、良質な睡眠は重要な治療の一つでもあります。毎日しっかり眠ることができるように、朝日のパワーを借りてみると良いでしょう。

その他にも食生活を見直してみること、自分が継続できる適度な運動を行なうことなど、自分が無理せずできることから改善してみてください。

自分でやらなければ・・・考え方を少し変えて他人のことも頼ってみて

仕事にしても家事にしても、何でも自分でやらなければ気が済まない!という人はとても多いかと思います。

特に自分がこだわりを持ってやっているも物事や、長期間習慣化されている物事に関しては、自分でやらなければ納得がいかない、と思ってしまうこともあるものですよね。

こうした性質は真面目で几帳面な性格の人によく見られることなのですが、あまりに度が過ぎるような場合はうつ病を発症するきっかけになってしまうことがあるので注意が必要です。

うつ病は精神疾患の一種で、一般的にはストレスや環境の変化などが原因で発症すると考えられていますが、生まれ持った性格がうつ病の発症に関わっている場合もあります。

特に真面目な性格、几帳面な性格など、完璧主義の傾向がある人はうつ病にかかりやすいと言われています。その他にも他人から頼まれたことは断れないとか、誰にでも良い顔をして話を合わせてしまうようなお人好しの性格である人も、うつ病にかかりやすい傾向があります。

こうした性格が影響して発症したうつ病を治療する場合には、抗うつ剤などによる薬物療法を行なうことはもちろん、自分自身の性格を見つめ直していくことが必要となります。

しかし、生まれ持った性格はそう簡単に変えることはできませんよね。今すぐに完璧主義を治せ、と言われても無理な話です。そこで皆さんにおすすめなのが、自分一人で頑張らずに他人を頼ってみることになります。

完璧主義の傾向がある人は、何でも自分でやらなければ気が済まないため、一人で頑張ってしまうことが多く見られています。

そうしたことで一人で疲れてしまいストレスを溜め込んでしまう、その状態を繰り返すことによってうつ病を発症してしまうケースは決して珍しいことではありません。

性格上仕方のないことだとは言っても、その性格が影響して発症したうつ病の場合は、自分自身で性格を少しずつでも変えていかなければ、いつまで経ってもうつ状態から抜け出せないままです。

うつ病を治したい、という気持ちがあるならば、周りの人に協力を求める勇気を持ちましょう。

自分がやるべき仕事だとしてもちょっとだけ他人に任せてみるとか、いつもは自分がやっている家事でも他の家族に任せてみるとか、他人を頼ってみることを心がけてみてください。

何でも自分でやろうという気持ちを持つことは良いことですし、周りからの信頼も得られますが、それが負担になってしまっては元も子もありません。

特にうつ病を発症している場合は、負担を増やすことでうつ状態も悪化してしまう恐れがあります。自分一人では無理なこと、どうしてもできないことは周りの人達を頼ってみるよう心がけていきましょう。

また、周囲の家族なども「自分一人で頑張らなくてもいいんだ」と患者自身が思うことができるよう、できる限り協力してあげてください。うつ病の治療には、家族と心の繋がりを持つことも大切ですよ。

うつ病でも出かけられる?できるだけ人混みは避けて気楽な外出を

ひどい場合は行動することさえもできなくなってしまううつ病ですが、症状がある程度改善されてくると近所を散歩をしたり、どこかに出かけたりしたくなってくることもあります。

今まで外出する気力が起こらなかった状態から、家の周りをちょっと散歩することができるようになることは大きな成長ですので、まずは少しずつ外に出るよう習慣づけてみると良いでしょう。

ただし、強制的に外出したり、外出したくない時に無理して出かける必要はありません。うつ病の治療中に無理をすることは症状を悪化させるきっかけになってしまいますので、無理せず気楽に外に出てみてください。

散歩とまでいかなくても、1歩外に出て太陽の光をたっぷり浴びるだけでもうつ状態の改善に効果があります。太陽の光を浴びることで脳内物質の「セロトニン」を増やすことができるため、うつ状態を徐々に緩和させていくことができるのです。

セロトニンにはうつ状態を緩和させて気持ちを落ち着かせる働きがあるので、毎日1回だけでも外に出て太陽の光を浴びてみると良いでしょう。

どうしても外に出たくない日は、窓を開けて太陽をの光を浴びるだけでも構いません。何かを習慣にして続けていくことができる、ということも成長ですから、自分のペースで進んでいきましょう。

また、さらに症状が回復していくとちょっとだけ遠出をしたくなる気持ちも現われるようになってきます。

家族の皆さんはこうした話を聞くとすぐにでも外に連れ出したくなってしまうかもしれませんが、うつ病は一度症状が良くなっても気持ちの不安定さが完全に落ち着いたわけではないため、患者自身が外に出たくなったと言っても注意が必要です。

特に人混みなどたくさんの人が集まる場所に出かけることは、まだ避けておくことをおすすめします。

抗うつ薬を服用しているなど薬物療法を行なっている場合は、薬によって症状が落ち着いているだけなので、いきなり遠出をして人混みの中に入ってしまうとうつ状態がかえってひどくなってしまうこともあります。

騒がしくたくさん人が集まるような場所はできるだけ避け、人が少なく静かな場所に出かけてみるところからスタートしてみると良いでしょう。

外出する時は患者の気持ちが安定していることが第一条件なので、無理に外に連れ出さないこと、患者が帰りたくなった時はすぐ自宅に帰ることなど、家族の皆さんも十分に注意するようにしてください。

また、うつ病と併発しやすい精神疾患の一つに「パニック障害」がありますが、パニック障害のパニック発作は人混みで起こりやすいため、うつ病とパニック障害を併発している場合はより注意が必要です。

広場恐怖症と呼ばれる症状で、人が多いところで倒れたらどうしようとか、外に出ることに対して不安や恐怖を感じることが多く見られています。

パニック障害の典型的な症状なので、家族の皆さんは患者の様子を見ながら外出に付き添ってあげるようにしましょう。

育児疲れからの解放、のびのびと子供の成長を見守っていく子育て

慣れない子育てに対して疲れを感じている主婦は少なくありません。イライラしていると子供に対しても罵声を浴びせてしまうこともありますし、一人で泣いてしまうこともあります。

しかし、そのような状況が長期的に続いている場合は、うつ病を発症している恐れがあるので一度医師によく診てもらうことをおすすめします。

育児疲れや育児ノイローゼからうつ病を発症してしまうケースはとても多く、女性だけではなく男性も育児によってうつ病になってしまうこともあります。

近年では主婦ではなく主夫として、お父さんが主に子育てや家事をしているという家庭も多いですが、男性もまた女性と同様に育児疲れを感じることがあるのです。

育児が上手くいかないことに対するストレスが大きな原因で、ストレスを溜め込んでしまうことからうつ状態に陥ってしまい、うつ病を発症してしまうというわけです。

家庭によってはお母さんもお父さんも夫婦揃ってうつ状態になってしまうこともあるため、家族や近しい親戚の皆さんは育児に対する夫婦の思いや考え方を聞いてみることも予防の一つとなっています。

うつ病は誰しも発症する恐れのある病気ですから、うつ状態に陥ることをあらかじめ防ぐためにも、夫婦同士はもちろん、家族や親戚間の心の繋がりを大事にするようにしましょう。

育児によってうつ病を発症する場合、育児の悩みやストレスを誰にも話せず一人で溜め込んでしまうことが多く見られていますので、家族の皆さんはちょっとした悩みでも良いので話を聞いてあげることをおすすめします。

育児で悩みや辛さを抱えている皆さんも、遠慮せず家族や仲の良い友達に話してみてください。

また、人によっては「育児が上手くいかない・・・」と悩んでしまっている人も多いかと思いますが、育児に上手いも下手もありません。

子供を夫婦だけで上手く育てようと思わず、周りの人達の力を借りながらのびのびと成長を見守っていく、ある程度の気楽さを持つことが大切です。

よく他人の子供の成長と自分の子供の成長を比べてしまうことがありますが、そのような必要も全くありません。「どうしてうちの子だけ・・・」と悲観的になる必要もありませんし、早く成長することを望む必要もないのです。

子供はそれぞれのペースで成長していきます。親が子供を比べてしまっては子供もしっかり成長していくことはできませんから、比べてしまいそうになったら「人は人、自分は自分」と言い聞かせてみましょう。

その他、元々真面目で几帳面な性格の人何事に対しても完璧を目指してしまうような人は、子育てにも完璧を求める傾向があります。

子供は人形ではありませんので、完璧なことなどは有り得ません。自分自身も完璧である必要もないですから、子供を育てることにパーフェクトな結果を求めることは考えず「ちょっとくらいダメでもいいや」くらいの考え方で育児に臨んでみてください。気持ちはスッと楽になりますよ。