うつ病

どうすれば救うことができる?自分の家族がうつ病になってしまったら

うつ病は誰にでも発症する恐れがある病気です。特に真面目で几帳面な性格など、何事に対しても完璧を目指してしまうようなタイプの人はうつ病を発症しやすいと考えられています。
(⇒うつ病を発症しやすい性格

その他、誰かから物事を頼まれると断れない、誰にでもいい顔をしてしまう、人目を気にしすぎてしまうなど、周囲に対して神経を使うことが多いタイプの人もうつ病を発症しやすい傾向があるため、あらかじめ注意しておくことが必要です。

では、このようなうつ病を大切な家族が発症してしまった場合、私達は一体どのように対処していけば良いのでしょうか?

うつ病は誰しも発症する恐れがあるので、皆さんの家族がうつ病になってしまうことも決して無いとは言い切れません。

もし家族がうつ病になってしまった時、自分が家族の一員としてできることは何があるのでしょうか。どうすれば家族をうつ病から救うことができるのでしょうか。

ここでは家族がうつ病を発症してしまった時の対処方や接し方について見ていくことにしましょう。

まず、うつ病はなかなか自分自身で症状に気付くことが少ない病気であることが特徴的となっています。もちろん自分で「おかしい」と感じることもありますが、うつ病が進行していくに連れて自分がうつ病を発症しているとは気付きにくくなっていきます。

他人が指摘しても「自分はうつ病ではない」と言い張る人もいますし、病院に行くことを進めても拒否することも珍しくありません。

うつ病は早めに対処することが望ましいのですが、こういった場合はすぐに病院を受診させることができないため、まずは家族である皆さんがゆっくりと話を聞いてあげるようにしましょう。

悩んでいること、苦しいこと、悲しいこと、相手が話したいペースで話を聞いてあげることによって、相手の心は徐々に楽になっていきます。

話を聞くだけでうつ病の症状が治るわけではあいrませんが、心の負担は少しずつ軽くなっていきます。話をしていく中で病院に行くことを勧めることも必要ですが、決して強制はしないようにしてください。

うつ病を完治させるためというよりも、医師に話を聞いてもらいに行く感覚で病院を受診するようにしましょう。

また病院にはうつ病を発症している恐れがある本人だけではなく、周囲にいる皆さんも家族として付き添っていくことをおすすめします。

うつ病は一人で完治させることができる病気ではありませんし、医師による治療、抗うつ薬などを使用した薬物療法だけでも治すことができる病気ではありません。

周囲にいる人々、特に家族の協力あってのうつ病治療となりますので、病院への受診は家族の皆さんも付き添ってあげるようにしてください。

また、うつ病を発症している本人に対しての接し方についても、無理は絶対にさせないこと、協力できるところはサポートすること、そしてうつ病を言い訳にして甘えさせすぎないようにすることなどに注意しておきましょう。

うつ病とリストカット「死にたいけれど死にたくない」感情との戦い

「死にたい」という感情は、うつ病を発症するとよく現われるようになります。しかし、リストカットなどの自傷行為は死ぬためにやっているわけではありません。

「死にたいけれど死にたくない」「誰かに助けてほしい」と思うことから自傷行為に走ってしまうことがほとんどです。

また、実際にリストカットで死ぬ確率も非常に低く、約5%と言われています。リストカットをしてもそう簡単に死ぬことはできませんし、リストカットをしている本人自身も死のうとしているとは限らないのです。

では、どうして自傷行為に走ってしまうのでしょうか?自傷行為をすることは人それぞれ理由は異なるものの、精神的な不安定さがそうさせてしまっていると考えられています。

うつ病を発症している場合は特に不安定さが強く、不安になるとリストカットをすることで心を落ち着ける、という行為が癖になってしまい、習慣化されてしまっている場合も珍しくありません。

その中でも特に多く見られている例としては、誰にも必要とされていない不安や寂しさなどの感情から自傷行為に走ってしまうケースが挙げられます。

家族に相手にされない、友達にいじめられている、学校に居場所がない、といった理由から思春期にリストカットを経験する人は少なくありません。

最初はちょっとした気を紛らわせる手段だった自傷行為も、積み重なっていくストレスや不安によって習慣化され、自傷行為をすることが当たり前になってしまうこともあります。

また、うつ病を発症している場合に多いのは、やはり「死にたいけれど死にたくない」とか「今この状況を誰かに助けてほしい」と思う時にリストカットをしてしまう、というケースです。

うつ病という病気は、端から見ると「わがままを言っているだけ」「怠けているだけ」と捉えられてしまうこともあるのですが、これは患者自身の意志ではなく、うつ病という病気がそうさせてしまっているので、患者自身も状態を把握しきれていません。

得体のしれない不安感や恐怖感に押しつぶされそうになった時に、リストカットをして心を落ち着ける、といったように自傷行為は自分を正常に保つための手段であるとも考えられています。

決して自殺をしようとしているわけではなく、自分が生きていることを確かめるという意味を持っている場合もあります。

実際に手首を切って血を見ることで安心感を覚える、という人は多く見られていますし、リストカットをしなければ生きていることを実感できない、と考えてしまう人もいます。

しかし、このままの状態を続けていると心にも身体にも大きな負担がかかります。自傷行為は悪いことではないのですが、繰り返しリストカットをしていると心臓にも影響が現れてしまいます。

まずは心療内科や精神科の医師に相談し、少しずつ回数を減らしていくことが重要です。また、周りの人も自傷行為に対して叱ったり、慌てたりすることなく、冷静に接するようにしましょう。

うつ状態が悪化することも、お菓子やタバコなどの嗜好品との関わり

チョコレートやケーキなどの甘い物が好き!という人は男女問わず多く見られていますが、こうした甘いお菓子がうつ状態を悪化させてしまう場合もあるので注意が必要です。

お菓子に使われているのは主に「上白糖」という白い砂糖ですが、上白糖には身体を冷やしたり、新陳代謝を低下させてしまったりする働きがあるため、摂り過ぎることで身体には様々な影響が現れるようになります。

また、糖分の過剰な摂取によって栄養バランスが崩れてしまうこともありますから、そのまま食生活の乱れにも繋がります。

こうした身体の冷えや食生活の乱れは、うつ病を発症する原因とも考えられているので、うつ病を予防するためには上白糖を過剰に摂ることを避ける、毎日栄養バランスの整った食事を摂るようにする、といった心がけが必要となります。

もちろん、うつ病の症状を改善するためにも効果がありますので、できれば甘い物を食べることは避ける、甘い物を食べたいときには身体を温める働きのある「てんさい糖」が使われているものを食べるなど、同じ糖分でも身体に良い糖分を選ぶことをおすすめします。

また、女性に多く見られることなのですが、イライラや疲れを緩和させて精神安定を求めるために甘い物を口にすることがありますよね。

実際に甘い物を摂ることで気持ちが落ち着き、精神が安定することはあるのですが、こうした生活を続けていると「スイーツ依存症」を引き起こしてしまう恐れが高まります。

うつ病と併発しやすい依存症には「アルコール依存症」など様々なものがありますが、甘い物を食べることに対して精神安定を求めるようになると、「スイーツ依存症」に陥ってしまうこともあるのです。

例えば、仕事や勉強で疲れるとチョコレートを食べなければいられなくなる、毎日ケーキやアイスなどを食べなければいられなくなるなど、甘い物を食べることが習慣化されているような場合は特に注意が必要です。

さらにひどい場合は砂糖を舐めることで精神を安定させるような「砂糖依存症」に発展してしまうこともありますから、うつ病を発症していない場合でも甘い物の摂りすぎには十分気をつけるようにしましょう。

その他、嗜好品としては「タバコ」なども挙げられますね。タバコも甘い物と同様に吸わなければいられなくなる状態になることが多いため、依存してしまう傾向が強く見られています。

例えば、タバコを吸わないでいるとイライラしてくる、といったような場合はタバコに対して依存してしまっていると考えられますし、逆にタバコを吸いすぎると憂うつな気分が襲ってくる、という症状も見られています。

タバコを吸う前はイライラしていたのにタバコを吸ったら治まった、というように、タバコを吸うことで気持ちの状態が変わってくる、という場合は早めに医師に相談してみることをおすすめします。

タバコは精神的にも身体的にも影響を与えるものなので、うつ病の人は控えるよう注意しましょう。

自分の誕生日に憂うつになる、他人の誕生日を忘れてしまう場合も

自分の誕生日を祝ってもらえるのはいくつになっても嬉しいものです。例え年齢を重ねても、周りからかけてもらえる「おめでとう!」という言葉は心に響きますよね。

しかし、うつ病の場合は自分の誕生日を迎えることでどうしようもなく憂うつな気持ちになったり、誕生日が来る時期になると気分が落ち込みがちになるなど、誕生日を喜べない場合もあります。

自分の誕生日なのに嬉しくないの?と不思議に感じる皆さんも多いかと思いますが、うつ病を発症すると何事に対しても無気力なってしまい、誕生日のことを考える余裕がない場合も多く見られています。

誕生日だと気付いたとしても、どうして自分は生まれてきたんだろうとか、自分なんか生きていても仕方がないのに、といったように気分が塞ぐきっかけになってしまうことも少なくないのです。

決して自分の誕生日を喜びたくないわけではなく、喜びたくても喜べない状況になってしまっているのがうつ病です。頑張りたくても頑張れない、楽しみたくても楽しめない状態になってしまうのです。

これはうつ病という病気がそうさせてしまっているだけで、患者本人が悪いわけではありません。よく「うつ病はわがままなだけ」と言われていますが、これは大きな間違いです。
(⇒うつ病は単なるわがままや怠け癖ではない

うつ病は心が風邪を引いてしまっている状態です。風邪をしっかり治さない限り、こうした考え方をぬぐい去ることはできないので、まずは憂うつ感を改善させるために適切な治療を受ける必要があります。

心療内科や精神科はうつ病を専門的に扱っていますから、少しでもおかしいと思ったら早めに病院を受診することをおすすめします。

ただ、うつ病は自分ではなかなか気付きにくい病気でもあります。患者本人がうつ病であることに気付いていなくても、周囲にいる家族や友達、恋人から見て何らかの変化が見られている場合には、一度よく話を聞いてあげるようにしましょう。

うつ病の治療を始めるには早いに越したことはありません。早期に症状に気付き治療を始めることで、症状の悪化を防ぐことができます。回復も早くなりますので、まずは症状が現れている場合はすぐに医師に相談するようにしてください。

気分が落ち込みがちになって無気力になるだけではなく、ちょっとしたことでイライラすることが増える、夕方になると憂うつな気分も楽になってくる、といったような症状はうつ病の代表的な症状です。

その他にも食欲不振や睡眠障害の症状が現れたり、判断力や記憶力が鈍ってしまうこともあります。なので、誕生日についても他人の誕生日を忘れてしまう場合も珍しくありません。

そのような場合に誕生日の話題を出してしまうと、患者の負担になってしまうこともあるので、まずは状況を見守ってみてください。

祝ってもらえなくて寂しいと思ってしまう皆さんも多いかもしれませんが、うつ病の症状を悪化させないためにも、状況を温かく見守る余裕を持つようにしましょう。

雨の日は気分が落ち込む、天気もうつ病の症状を強めるきっかけに

今日は天気が良いから気分も良い、今日は天気が悪いから何となく気分が優れない・・・。このように気分が天気に左右されてしまうことは誰にもあることですよね。

しかし、うつ病を発症している場合は気分の差が必要以上に現れてしまうことがあるため、人によってはうつ状態がひどくなってしまうことも珍しくありません。

うつ病は憂うつ感や気分の落ち込みなど様々な症状が長期的に現れる精神疾患ですが、うつ状態の程度は患者それぞれで異なることはもちろん、気分の良い日もあれば気分の優れない日もあり、日によって気分に大きな差が現れることもあります。

気分障害とも呼ばれていることがうつ病の特徴なので、ちょっとしたことがきっかけでうつ状態が悪化したり、気分が良くなったりすることは決して少なくありません。

毎日の天気もその小さなきっかけの一つで、晴れて天気が良い日は比較的気分が良くなる、雨など天気が悪い日は気分が塞ぐ、といったような症状として現れるようになるのです。

このような気分の変化は、うつ病ではない場合も見られるものですし、雨の日に憂うつな気分になることなどは誰もが経験していることでもあります。

そのため、うつ病が要因となって現れている気分の落ち込みも「気の持ちようで何とかなる」とか「天気が悪いくらいでそこまで落ち込むことはない」と見られてしまうことも多いのですが、うつ病の症状はただの気の持ちようでどうにかなるものではありません。

他人から見ればわがままに思えたり、天気が悪いことを言い訳にしてさぼっていると思われたりしても、このような気分の変化はうつ病という病気がそうさせてしまっているので、本人にとっても仕方のないことなのです。

わがままを言いたいわけでもなく、怠けたりさぼったりしたいわけでもないのにかかわらず、天気が悪くなるとどうにもこうにも気分が優れず無気力感に襲われてしまう、この非常に分かりにくい症状がうつ病の特徴です。

他人からはもちろん、自分でもどうしてここまで気分が落ち込むのか分からない・・・と感じてしまうのがうつ病なので、家族や友達など周囲にうつ病を発症している人がいる場合は、決して無理をさせようとせず、症状が落ち着くまで見守ってあげるようにしましょう。

うつ状態に陥っていると人と話したくなくなったり、一人になりたいという気持ちが強くなってりするため、必要以上に構わないように注意してください。

うつ病の人を放っておけない、と思う皆さんも多いかもしれませんが、患者が一人になりたい時は一人にさせることを第一に考えましょう。

だからと言って全てを見捨てるというわけではありません。患者に協力できることは協力する、患者が一人でできることは一人でやらせるなど、状況によって臨機応変に行動することを心がけるようにしましょう。

うつ病の患者と長く付き合っていくためには、周囲の人々のこうした心がけが大切となっています。

自宅で休養が取れない場合は入院治療がおすすめ、うつ病の入院生活

同じうつ病でも、患者それぞれ症状の程度は異なります。軽度のうつ状態の人もいれば重度のうつ状態の人もいるため、その患者の症状に合わせて治療方法にも違いが現れています。

一般的にうつ状態が軽度である場合は、自宅けら病院に通うことがほとんどで、定期的に通院することによってうつ病の症状を緩和させていきます。

もちろん自宅ではしっかり休養を取ること、医師から処方された薬を指示された通りに服用することなど、自宅での治療も必要となるので、通院治療を行う場合は基本的に家族や周りにいる人達の協力を得ることが不可欠となっています。

そのため、うつ病を発症している患者とは一緒に暮らすことが必要です。うつ病を発症すると判断力もにぶくなり、薬の服用方法を誤ったりする恐れが高くなる危険性があります。

患者自身は「人と関わりたくない」という気持ちが強くなっていますが、一人暮らしをさせることは避け、家族と同居することをおすすめします。

家族と同居することで、家族は患者の行動にも注意することができますし、患者自身がゆっくり休養を取るためにも気持ちが安らげる場所で暮らすことが一番です。

しかし、場合によっては自宅で十分な休養が取れずにうつ状態が悪化してしまうケースもあります。

家族との関係性が上手くいっていない場合、うつ病に対する家族の理解が足りない場合、ストレスが溜まる生活を続けてしまっている場合など、自宅で休養が取れない場合には、病院に入院して治療を行うことになります。

その状態のまま自宅で過ごしていてもうつ病の症状は一向に良くなりませんし、それどころか悪化してしまう恐れが高まりますので、自宅で十分に休めない場合は入院して適切な治療を受けましょう。

もし、医師により重度のうつ病であると診断されたような場合は、通院ではなくすぐに入院して治療を行うことが必要となります。

では、うつ病の入院治療ではどのような治療が行われているのでしょうか?ここからはうつ病の入院生活について見ていくことにしましょう。

うつ病の症状を改善させるための治療は主に休養ですから、入院生活においても休養を取ることが基本となります。

もちろん薬物療法も行いますから、食後には薬を服用することが決められています。食事は病院食ですが点滴などを打つことはありませんし、時間帯によっては家族と面会することも可能です。

ただし、外出許可が出るまでは出かけることはできませんので、外出に関しては医師の指示に従うようにしてください。

うつ病はゆっくり休むことが一番の治療となっていますので、病院では本や漫画を読む、ゲームをやる、とにかく寝るなど休むことに専念しましょう。

また、病院には自分と同じうつ病患者が入院していますので、互いに干渉せずに一人の時間を大切にすることもできます。負担を減らして休養を取ることができますから、自宅で休めないような場合も入院治療をおすすめします。

うつ病と就職・転職、まずは自分にできることを見つけることが第一歩

高校・大学を卒業後に就職をする場合、うつ病でも健康な人と同じように就職することはできるのでしょうか?うつ状態になる原因は人それぞですが、そのほとんどが「ストレス」と考えられています。

ストレスによって精神的・身体的な負担がかかり、うつ状態に陥ってしまうことでうつ病が発症してしまうのです。

こうしたうつ病の症状によって、ひどい場合は普通の生活さえも送れなくなってしまうこともあるため、就職をして仕事をすることについても健康な人とは大きな差が見られてしまいます。

就職できてもうつ状態が悪化してしまったことから仕事を続けられなくなった、うつ病であることが影響して就職の内定を取ることさえもできないなど、それぞれのうつ状態に向かない仕事内容や就職先のうつ病に対する理解不足によって、就職しても仕事ができない、または仕事に就くことができない、ということも珍しくありません。

これは学生の就職活動にはもちろん、再就職や転職しようと思っている皆さんにも当てはまるため、うつ病を発症している人が仕事を探すということの難しさが目に見えて現れています。

例えば、工場などで働きたい、という場合には基本的に流れ作業が仕事内容となります。この場合、うつ病でもできそうな仕事だと思われる皆さんが多いかと思いますが、同じうつ病の患者でも流れ作業が向いている人と向いていない人がいるため、人によってはうつ状態がひどく悪化してしまう恐れもあるので注意が必要です。

また、仕事内容は向いていても職場の人間関係によってうつ状態が悪化してしまうことも有り得るので、こういった面からもうつ病の就職や転職は難しい、と言われています。

しかし、やはり仕事をしなければ生きていくことができませんし、うつ病だって仕事をすることができる、と思っている人も実際に見られています。

うつ病と上手く付き合っていくためにも仕事をして自分の力で生きていけるようになりたい、という人もいますから、まずは「うつ病だから・・・」と何でも諦めてしまわないようにすることが必要です。

うつ病を発症している患者の中には「自分はうつ病だから仕事ができない」と言い訳のように繰り返す人も多く見られていますが、うつ病の症状は薬物療法だけではなく、患者自身が変わらなければならないこともあります。

うつ病だから、と思う前に自分でもできることはないか?と何でも良いので見つけてみましょう。もし何か仕事をやってみて、できなくても落ち込むことはありません。

一度やってみて「ダメだ」と思うことも「またやってみよう」と思うことも、最終的には皆さん次第です。自分にできそうなことを見つけたらまずはやってみることが、就職や転職をするためにはまず必要です。

一人きりで頑張る必要は全くありませんので、周囲の家族や友達などにも協力してもらいながら、自分が頑張らずにできることを探していきましょう。

日頃から風邪を引かないよう注意!風邪を予防してうつ病の悪化も防ぐ

憂うつ感や気分の落ち込み、イライラ感などの精神的症状をはじめ、食欲不振や睡眠障害、倦怠感などの身体的な症状なども現れるうつ病。

現代では働き盛りの年代だけではなく、20代や30代の若年層、子供までもうつ病を発症しているケースが見られています。

従来型のうつ病とはまた違った症状が現れる新型のうつ病も発症率が高まっているため、少しでもおかしいと思ったら早めに医師に相談しましょう。

うつ病は自分で発症していることに気づかない場合もあるので、周りの家族などに変化が見られている場合にもよく注意してください。

このように心が風邪を引いてしまったような状態がうつ病なのですが、うつ病を発症している場合も実際に風邪を引くことがあります。

風邪を引いて熱が出る、咳が出る、身体がだるい、といったような症状はうつ病の症状を悪化させてしまうことがあるので、まずは風邪を予防することが大切です。

特に身体のだるさなどの倦怠感や食欲不振は、うつ病の症状の一つですから、風邪を引いたことでより症状がひどくなることがあります。風邪と相乗してうつ病が悪化することを防ぐためにも、日頃から風邪を予防するように注意しておきましょう。

そこで必要となるのが、生活習慣の見直しです。生活習慣が乱れていると体調を崩しやすくなり、風邪を引きやすい状態になってしまいます。

それだけではなく、生活習慣が乱れていることはうつ状態の悪化にも繋がってしまうため、うつ病を発症している場合はより生活習慣を改善することが重要となっています。

うつ病自体も生活習慣の乱れが原因となって発症することがあるので、うつ病予防のためにも生活習慣を見直すことを心がけていきましょう。

偏った食生活になってしまっている場合は栄養バランスが整えられた食事を摂ること、運動不足になっている場合は適度な運動を心がけることなど、生活習慣で問題がある箇所を一つずつ見直してみてください。

特に睡眠はうつ状態の緩和にも効果的ですから、睡眠をしっかり取ることでうつ病の悪化も風邪も防ぐことができます。

しかし、うつ病を発症している場合は睡眠障害に陥ってしまっていることが多く見られているため、毎日たっぷり睡眠を取ることができない患者も少なくありません。

そうした睡眠障害から風邪などの症状が現れてしまうこともあるので、まずはうつ状態を落ち着かせて毎日睡眠を取るために、医師の指示に従って薬物療法を続けていきましょう。

もちろん薬だけに頼らず、早寝早起きを心がける、寝る前はテレビやパソコン、携帯電話などの光を見ることは避けるなど、睡眠を取りやすい状態にしておくことも重要です。

また、うつ状態から睡眠障害に陥るだけではなく、睡眠障害からうつ病に発展してしまうこともあるので、睡眠に問題が見られているような場合は早めに医師に相談して対処することをおすすめします。良質の睡眠を取って風邪もうつ病も防いでいきましょう。

うつ病でも出かけられる?できるだけ人混みは避けて気楽な外出を

ひどい場合は行動することさえもできなくなってしまううつ病ですが、症状がある程度改善されてくると近所を散歩をしたり、どこかに出かけたりしたくなってくることもあります。

今まで外出する気力が起こらなかった状態から、家の周りをちょっと散歩することができるようになることは大きな成長ですので、まずは少しずつ外に出るよう習慣づけてみると良いでしょう。

ただし、強制的に外出したり、外出したくない時に無理して出かける必要はありません。うつ病の治療中に無理をすることは症状を悪化させるきっかけになってしまいますので、無理せず気楽に外に出てみてください。

散歩とまでいかなくても、1歩外に出て太陽の光をたっぷり浴びるだけでもうつ状態の改善に効果があります。太陽の光を浴びることで脳内物質の「セロトニン」を増やすことができるため、うつ状態を徐々に緩和させていくことができるのです。

セロトニンにはうつ状態を緩和させて気持ちを落ち着かせる働きがあるので、毎日1回だけでも外に出て太陽の光を浴びてみると良いでしょう。

どうしても外に出たくない日は、窓を開けて太陽をの光を浴びるだけでも構いません。何かを習慣にして続けていくことができる、ということも成長ですから、自分のペースで進んでいきましょう。

また、さらに症状が回復していくとちょっとだけ遠出をしたくなる気持ちも現われるようになってきます。

家族の皆さんはこうした話を聞くとすぐにでも外に連れ出したくなってしまうかもしれませんが、うつ病は一度症状が良くなっても気持ちの不安定さが完全に落ち着いたわけではないため、患者自身が外に出たくなったと言っても注意が必要です。

特に人混みなどたくさんの人が集まる場所に出かけることは、まだ避けておくことをおすすめします。

抗うつ薬を服用しているなど薬物療法を行なっている場合は、薬によって症状が落ち着いているだけなので、いきなり遠出をして人混みの中に入ってしまうとうつ状態がかえってひどくなってしまうこともあります。

騒がしくたくさん人が集まるような場所はできるだけ避け、人が少なく静かな場所に出かけてみるところからスタートしてみると良いでしょう。

外出する時は患者の気持ちが安定していることが第一条件なので、無理に外に連れ出さないこと、患者が帰りたくなった時はすぐ自宅に帰ることなど、家族の皆さんも十分に注意するようにしてください。

また、うつ病と併発しやすい精神疾患の一つに「パニック障害」がありますが、パニック障害のパニック発作は人混みで起こりやすいため、うつ病とパニック障害を併発している場合はより注意が必要です。

広場恐怖症と呼ばれる症状で、人が多いところで倒れたらどうしようとか、外に出ることに対して不安や恐怖を感じることが多く見られています。

パニック障害の典型的な症状なので、家族の皆さんは患者の様子を見ながら外出に付き添ってあげるようにしましょう。

自分のペースを大切に、学校生活に戻るために一度学校から離れてみて

うつ病を発症するのは大人だけではありません。小学生などの子供、中学生や高校生など思春期の年代もうつ病を発症してしまうことがあります。

一般的に仕事に対して大きなストレスを抱えている働き盛りの年代の発症率が多いとされているうつ病ですが、子供にとっては毎日のように通う学校がストレスの根源となっている場合もあります。

学校の勉強ができない、友達がいない、いじめられているなど、学校におけるストレスの度合いはそれぞれ異なるものの、誰しも少なからず感じているものです。

特に友達がいなくていつも一人でいる、クラスメイトにいじめられているといったような場合は、ストレスが原因でうつ病を発症してしまうことも少なくありません。ストレスが精神的・身体的な負担となり、うつ状態へと陥ってしまうのです。

学校が原因でうつ状態になってしまった場合は、やはり学校から一度離れて休養を取ることが重要となりますが、あまり長く休んでしまうと学校に行きづらくなってしまうこともありますよね。

インフルエンザなどで何日も学校を休まなければならなくなった場合など、いざ学校に行けるとなってもどこか行きづらさを感じてしまった、という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

うつ病とインフルエンザは全く異なった病気ですが、学校から離れて休養を取る点では似通っています。

しかし、うつ病の場合は治るまでには長い時間がかかるため、インフルエンザのように1週間もすれば学校に行けるようになる、といった目安は簡単に図ることができません。

1ヶ月で学校に通えるくらいに症状が改善される人もいれば、半年経ってから学校に行けるようになってきた、という人もいるため、うつ病は症状の程度や改善の状態によって、学校に行けるようになるまでの期間は異なることが当たり前となっています。

なので「うつ病を早く治さなきゃ」と思う必要もありませんし、学校の勉強が遅れてしまうなど不安に感じなくても大丈夫です。

このように思ってしまうこと自体がうつ病の症状とされていますので、自分のペースで学校に復帰するためにもまずは心と身体をしっかり休ませるようにしましょう。

ただし、学校や友達から孤立させてしまうことは決してうつ病の回復に繋がりませんので、家族や学校関係者は十分に注意しておくようにしてください。

患者が学校に復帰しても、うつ病に理解のない学校である場合はうつ病で休んでいたことに対する偏見が大きくなっているため、患者自身はまたうつ状態を発症してしまう恐れが考えられます。

うつ病は周囲の人々の理解が必要な病気であるため、学校関係者の皆さんは「学校をさぼっている」「ただ学校に行きたくないだけのわがまま」といった考え方を生徒達に教えることは絶対に避けてください。
(⇒わがままや怠け癖ではないうつ病

家族の皆さんもお子さんが学校に復帰した時に安心して学校生活を送れるよう、学校の友達や先生と密に連絡を取ることをおすすめします。