うつ病

友達・仕事仲間ががうつ病になった・・・いま自分ができること

仲の良い友達やいつも一緒に仕事をしている仲間がうつ病になってしまったら、私達は一体どうすれば良いのでしょうか?うつ病は誰もがかかる恐れのある病気なので、皆さんの友達や仕事仲間が発症してしまう恐れももちろんあるものです。

もし友達や仲間がうつ病を発症してしまったら、私達には何ができるのでしょうか?ここではうつ病になった友達や仲間に、今私達ができることは何なのか、考えてみることにしましょう。

まず、うつ病であることを友達や仲間から打ち明けられた場合は、本人の話をよく聞いてあげるようにしてください。

自分からうつ病であることを打ち明けるというのは、本人にとっては非常に怖いことですし、周りの人達に受け入れてもらえるかどうか、とても不安に思うことでもあります。

嫌われてしまったらどうしよう、と皆さんの反応を気にしている状態の中でも、自分からうつ病のことを打ち明けてきてくれたのであれば、皆さんもしっかり受け入れてあげてください。

うつ病の症状に対して理解することは後からでも構いませんので、うつ病であることを話してくれたことを受け入れてあげましょう。

誰にも話せない状態から、こうして誰かに話せる状態になることは、患者本人にとっては大きな進歩です。皆さんも友達や仲間として、できることがあれば協力してあげてくださいね。

しかし、人によっては自分がうつ病であることを他人に話せない場合もありますし、自分がうつ病を発症していることに気づいていない場合もあります。

うつ病を発症している本人がうつ病であることに気づかない、ということは決して珍しくありません。だからと言って現れている症状を放っておいても悪化してしまうばかりですので、その時は周りにいる皆さんが気づいてあげることが大切です。

最近元気がない、最近笑うことが少なくなった、仕事に集中できなくなっている、一緒に食事を摂っていても食欲がないように感じるなど、何らかの変化が見られているようであれば、どんな話でもいいので本人の話を聞いてあげてください。

うつ病を発症していない場合でも、話を聞いてあげるだけでうつ状態を緩和させることも可能です。

誰にも話せないからこそ、うつ病であることがより辛く感じてしまいますので、話を聞くことで気持ちを少しでも楽にさせてあげましょう。

また、仕事仲間がうつ病を発症してしまった場合は、仕事がうつ病の原因であることも考えられます。仕事によるストレス、人間関係などが原因でうつ状態に陥ってしまうことは非常に多く、うつ病で仕事を休職する人も少なくありません。

もちろん仕事が原因ではない場合でも、うつ病は休養を取ることが必要なので、休職することも治療の一貫となっています。

しかし、うつ病は予防しておくに越したことはないので、もし仕事仲間が悩んでいる様子が見られれば、仕事を手伝う、悩みを聞く、ストレス解消に付き合うなど協力してあげてくださいね。

厳しい仕事内容との向き合い方に注意して、サラリーマンとうつ病

私達の仕事は人によって様々ですが、毎月一定の給料を貰うことができるサラリーマンは非常に多く見られています。皆さん自身がサラリーマンであることもあれば、皆さんの家族がサラリーマンであることもありますよね。

毎月安定したお金を稼ぐことができるので、家庭の生活は十分に潤っているという場合も少なくありません。しかし、サラリーマンも非常にうつ病なりやすいと考えられているため、仕事に対する向き合い方はよく考えておくことが大切です。

仕事内容は様々ですが、特に営業などノルマが厳しい仕事に就いているような場合は、職場環境やその人の性質によっては心身的な負担が大変なものとなってしまうこともあります。

普段から真面目な性格の人は、仕事に関しても真面目にこなしていくものですが、あまりに真面目すぎるが故に「仕事を完璧にこなさなければならない」と自分で自分を追い詰めてしまうことも珍しくありません。
(⇒一人で完璧を目指さないで他人を頼ってみること

また、ノルマに達していないことから必要以上に焦ってしまったり、上司からの言葉に対して過剰に反応してしまったりして、精神的にどんどん追い詰められてしまうこともあります。

こうした精神的負担が増えていくに連れて、心身的に感じるストレスも大きく膨らんでいきますが、このストレスを上手く発散することでうつ状態に陥ってしまうことを防ぐことは可能です。

ところが、休日は仕事の疲れで何もしたくなくなるとか、趣味を楽しもうと思っても体力や気力が着いていかないなど、仕事による疲れとストレスが休日にも影響してしまうこともあります。

もちろん、疲れている中で無理をして外出することなどはおすすめできませんが、自分が楽しいと感じることにさえにも無気力になってしまう状態が2週間以上も続くとなると、うつ病を発症している恐れが高いと見て良いでしょう。

その他、いつも疲れている、夜眠れない、仕事のことばかりを考えてしまう、食欲が落ちてきた、憂うつな気持ちになることが増えた、自分自身に必要性は無いと考えるようになるなど、長期間精神的にも身体的にも何らかの症状が現れている場合は、すぐに医師に相談することをおすすめします。
(⇒うつ病の代表的な症状

うつ病を専門としているのは精神科や心療内科ですが、最初はかかりつけの内科などで話を聞いてもらうだけでも構いません。

症状によってはうつ病ではなく他の病気を発症していることも考えられますし、いきなり精神科に行くなんてなかなか勇気が出ない、という皆さんも多いかと思いますので、まずは今の症状について医師に相談してみるようにしましょう。

ただし、精神科や心療内科は決して怖いところではありません。皆さんが悩んでいること、不安や恐怖を感じていることについてしっかりと話を聞いてくれる医師がいますから、病院が怖いと思い込んでしまっている皆さんは、家族に付き添ってもらうなどして、病院に行く勇気を出してみることから初めてみると良いでしょう。

失恋したことをきっかけにうつ病を発症するケースも、恋愛と精神疾患

恋人に振られてしまった、片思いをしていた人にはもう恋人がいた・・・など、失恋をした経験は誰にでもあるものですよね。

失恋をした当初は辛くて辛くてどうしようもない状態でも、徐々に気持ちが晴れ晴れとしてきて、また新しい恋を始める人もいますし、一緒にはなれなかったけれど人を好きになれたことの素晴らしさを実感する人も多いかと思います。

人によっては思い切り泣いて忘れたり、美味しい物をいっぱい食べてみたり、友達に愚痴を言ってみたりしながら、失恋の傷を癒そうをしていくこともあります。

人はこうして失恋を乗り越えていくものですが、失恋したことをきっかけにうつ病を発症してしまうケースもあるので注意が必要です。

誰もが経験し得る失恋は、人によっては大きな痛手となってしまい、心に大きな穴がポッカリと空いたように無気力になってしまうことがあります。

失恋をした日を境に何もやる気が起こらなくなり、仕事や勉強にも集中できなくなる、誰にも会いたくない、誰とも話したくない、もう生きていても仕方がない、といったようにどんどん憂うつな気分に飲み込まれていってしまいます。

もちろん、失恋をした直後は「もう終わりだ」とか「もう何もかもが嫌だ」といった気持ちになるものですが、大抵の場合は時間が経つことで傷も徐々に癒えていきます。

しかし、この状態が長期的に続いているような場合は、うつ病を発症している恐れが考えられるので、早めに医師に相談することをおすすめします。

これは恋人に振られてしまったという失恋はもちろん、恋人が事故や病気で突然亡くなってしまったなど恋人を失ったショックからうつ病になってしまうケースもありますので、様々な失恋の形でうつ状態に陥ってしまうことが考えられます。

一時的に落ち込んでいるだけなら良いのですが、仕事や勉強が手につかなくなる、家事が一切できなくなる、人と話をすることができなくなるなど、普通に生活を送ることができなくなってしまっているような場合は、一度医師に相談してみてください。

うつ病を発症すると何をするにしても行動することができなくなってしまうため、自分から病院に行く気力さえなくなってしまうこともあります。

また、自分がうつ病を発症していることに気付いていない患者も多いため、少しでもおかしいと思う点があれば周りの人が気にかけてあげるようにしましょう。

もしうつ病を発症していた場合は、失恋というきっかけをどうにかするよりも、症状を治療していくことを優先して考えることが必要です。

医師の元で薬物療法を行なったり、認知行動療法を行なったりして治療を受けることになりますので、周囲にいる家族などの力を借りながら症状を改善させていきましょう。

失恋を引きずってしまうことは誰にでもあることですが、あまりにも気分の落ち込みが大きい場合、無気力になって生活に影響が出ているような場合には、すぐ医師に相談するようにしましょう。

生活の中で泣くことが増えた、必要以上に感情移入してしまう場合も

特に悲しいことがあったわけでもないのに涙が出る、テレビのニュースやドラマなどの悲しい話に必要以上に感情移入してしまって涙が出てくる・・・うつ病を発症するとこのような症状が現われることもあります。

うつ病の代表的な症状には憂うつ感、気分の落ち込み、イライラ感、無気力感、全身の倦怠感、食欲低下、睡眠障害などが挙げられますが、わけもなく涙が出る、ちょっとしたことで泣きたい気持ちになる、感情移入しやすくなるといった症状もまた、うつ病の特徴となっています。

同じうつ病でも人によって程度は異なりますが、うつ病は気持ちが不安定になっているため、ちょっとしたことで涙が出たり、ドラマなどの作品に過剰に感情移入してしまったり、感情の起伏が激しくなることは珍しいことではありません。

特にドラマや小説、アニメ、漫画といった作品に感情移入することは、場合によってはうつ状態を悪化させてしまう恐れがあるため注意が必要です。

その作品の内容にもよりますが、病気が関わる作品や死が関わる作品などは、感情移入をすることでうつ状態を強めてしまう恐れがあります。

健康な人でも難病ものを扱っているドラマや小説などの作品に触れることで、軽い気分の落ち込みを感じたり、涙が出て止まらなくなったりすることがありますが、うつ病の場合は病気の悪化に直接関わることもありますので、できれば避けるようにすることをおすすめします。

患者によっては自分から避けていることもありますから、もし自分から「こういうドラマは見たくない」とか「こういう小説は読みたくない」と言っているような場合には、無理して見せたり読ませたりしないようにしてください。

また、うつ病患者の周囲の視点から見てみると、うつ病患者に対する感情移入というものも大きな問題として挙げられます。

うつ病の人と長く付き合っていくためには、その人に対してあまり感情移入せず、症状を客観的に冷静に見る必要性があります。

これはうつ病を専門としている心療内科や精神科の医師にも同様に言えることなのですが、患者に対して感情移入しすぎてしまうと、自分自身もうつ状態に陥ってしまう恐れがあるからです。

例えば、皆さんはうつ病の患者の話を聞いて相談に乗ってあげることになったとします。患者は話を聞いてもらうことで気持ちがとても楽になるのですが、皆さんがその話に感情移入してしまっていたらどうでしょうか?

今度は皆さんがうつ状態に陥ってしまう恐れが高まってしまいますので、話を聞くにしても感情を入れすぎず客観的な姿勢を保つことが大切です。

うつ病の人と付き合っていくためには、皆さんがある程度突き放した気持ちで付き合う必要があります。
(⇒うつ病の人と付き合うことに疲れたら

冷たい、優しくないといった印象に思われても、皆さん自身もうつ病になってしまっては元も子もありません。患者に協力することも大切ですが、それ以前に自分のことも大切にしてあげてくださいね。
(⇒大切な人がうつ病でもまずは自分のことを大切に