うつ病

あなたのお薬多すぎませんか?陥りやすい多剤処方に注意!

心の病気で通院投薬と聞いて、まず真っ先に『薬漬けになりそう』と危惧する方は少なくないと思います。
事実、このような印象が蔓延するほど、日本の精神科治療では薬を何種類もたくさん出される『多剤大量処方』の現実があり、近年になってそれは精神医療の問題点として、注目されるようになってきました。
うつ病で通院するあなた、家族が通院しているあなた、病院からの処方は適切ですか?
この機会に一度、薬の処方について振り返って考えてみてください。

(多剤大量処方って?)
その名の通り多種大量の薬を処方されることで、主に精神科での処方を指します。
抗うつ剤を複数。それと効果が重なる抗精神薬をさらに。まさに『薬漬け』の印象です。
逆に、同一種類の薬は一種類しか処方しないことを『単剤処方』といいます。
抗うつ剤、抗精神病薬、抗不安剤など、それぞれにつきひとつの薬が処方される場合ですね。
精神科治療において、特に抗うつ剤や抗精神病薬は、海外ではすでに単剤処方が推奨されています。
しかし日本では今も多剤多量処方になりがちな傾向があることを、まず知っておきましょう。

(どんな流れで多剤大量処方になってしまうのか)
抗うつ剤や抗精神病薬などは、人によって合う合わないの差が非常に激しく、そのため似たような効果をもつ薬が非常にたくさんあります。
AさんとBさんがうつ病の同じ症状で苦しんでいたとして、Aさんに効いた薬がBさんには効かない、または副作用がひどく出てしまうなんてことも。
合う合わないの差が激しいからこそ、たくさんの種類の薬の中から選んでいくわけですが、薬が合わずに症状が改善しなかった場合、別の薬に変えるのではなく別の薬を増やす医師がいます。
これがだめならこっちも飲んでみましょう、これも追加してみましょう……そして現れた副作用に対しても、副作用止めと称して薬が処方されていくことに。
その結果、気がついたら両手いっぱいの薬を一日に飲んでいた、なんてこともあるのです。

(多剤大量処方のデメリット)
多剤多量処方は、そのデメリットがあまりにも多いと言わざるを得ません。
まず薬の種類が多すぎて、うつ病などの患者本人では薬の管理が難しくなってしまうこと。
思考能力や記憶力が低下している時に、どの時間にどの薬をどれだけ飲んだか、薬の種類が増えるほどに覚えておくのは困難です。
また、副作用が出た場合、どの薬が原因で副作用が起こったのか、特定するのが非常に難しくなります。
特に似たような効果で似たような副作用が出る薬を複数出されていると、原因薬を特定するより副作用止めの薬を処方したほうが早いという判断で、また薬が増えてしまうループを起こしてしまいます。
薬の種類が多い場合は副作用に次ぐ副作用……で、服薬以前よりもつらい思いをする可能性も否定できません。
他にも、本来は不要な薬代を長期間支払うことになるなど、金銭面でのデメリットもあります。

(『薬』に対して賢くなろう)
ここまで読んで『そんな……病院に行くの怖い』と思った方もいるでしょう。
ですが必要以上に恐れることはありません。
自分が処方されている薬についてよく知り、副作用などについて自分の体を観察し、『薬』に対して賢くなればいいんです。
病院から出される大量の薬をただ受け取って、こんなに飲んで大丈夫かな……と不安に思うだけでなく、不安に思ったらまずそこでそれを医師にぶつけること。
どの薬にどんな効果があって、何故それを出されているのか、恐れずに聞くこと。
全て医師任せにするのではなく、自分からも病気や薬について知ろうという意志を持ちましょう。

(『減薬したい』意志ははっきり伝えよう)
一度大量に処方された薬を減らすには時間がかかります。
特に一部の抗うつ剤など、急激に止めると副作用が起きてしまうものに関しては、時間をかけて少しずつ減らしていかなくてはいけません。
時間がかかるのならなおのこと、もしあなたが『飲んでいる薬を整理して量を減らしたい』と思うなら、はっきりとその希望を医師に伝えましょう。
そこで答えを曖昧にされたり、逆に特に理由もいわず『それはできない』と返されるようなら、他の病院へかかることを考えたほうがいいかもしれません。

薬は適切に使えば薬となりますが、場合によっては毒にもなります。
そのことを常に頭の片隅に置いておき、処方が適切かどうか、患者自身も改めて考えることが必要と言えますね。

服薬するなら知っておこう!うつ病に使われる薬ってどんなもの?

心療内科や精神科に通院したほとんどの場合、うつ病治療の一環として投薬治療があります。
でもうつ病の薬ってちょっと怖い……そもそもどんな薬が出されているの?
そういった疑問を持つ方のために、うつ病治療に使われる基本的な薬を紹介していきますね。

(その1・抗うつ剤)
名前からしてそのものずばりのこの薬は、セロトニンやドーパミンなど脳内の神経伝達物質に作用して、うつの症状を軽減するものです。
抗うつ剤は開発された時期、作用する物質によりいくつかのグループに分かれています。
最も古い抗うつ剤である三環系、その次世代である四環系、特にセロトニンだけに作用するSSRI、セロトニンとノルアドレナリンに特化して作用するSNRIなどです。
抗うつ剤は服薬開始から効果が現れるまでに二週間~一ヶ月ほどかかるため、継続的な服用が必要となります。
よく使われるのはSSRIで、三環系や四環系より副作用が少ないと言われていますが、SSRIをやめるには時間をかけて減らしていく必要があり、勝手な断薬などで『離脱症状』と呼ばれる副作用がでることがあります。

(その2・睡眠導入剤)
うつ病といえば不眠……というほど、うつと不眠には密接な関わりがあります。
実際、うつ病患者で睡眠に何かしらの不具合が出る患者は多く、それを解消するための薬として処方されるのが睡眠導入剤です。
うつ病患者の不眠には二種類あり、『寝付けない』人と『寝付いても途中で何度も目が覚める』人がおり、前者を入眠困難、後者を中途覚醒と呼びます。
もちろん睡眠導入剤もこれに対応した種類があり、効果の継続度によって短時間型、中時間型、長時間型などに分類されます。
作用する時間が短いほど目覚めた後に薬が残らず、中時間や長時間型の薬は、場合によっては目覚めた後も体内に薬が残留して、眠気やけだるさなどを感じることもあるようです。
主に入眠困難の人には短時間のものを、中途覚醒を起こす人には中時間型を処方されることが多いようです。

(その3・抗不安剤)
抗不安剤はその名の通り、不安な気持ちを抑えてリラックスさせる効果があります。
使われるのは主に、ベンゾジアゼピンという物質からなる薬ですが、この物質には依存性があるため、主に頓服として処方されることが多いです。
不安に対する効果は高いですが、常用として処方された場合は副作用に気をつけなければいけません。
慢性的に抗不安剤を飲んでいると前述の依存のほかに、慢性的な眠気やだるさが起きたり、また抗うつ剤のSSRIと同じく薬をやめる時にいきなり中止してしまうと、離脱症状が起きてしまうこともあります。
頓服ではなく常用として服薬する時は、医師や薬剤師の指示をよく聞いて、副作用に注意しながら服用しましょう。

(その4・抗精神病薬)
抗精神病薬は、一般的に統合失調症や躁うつ病などの治療に使われますが、興奮した脳を鎮める作用があるため、強い不安や不眠などの対処薬として、うつ病の治療においても処方されることがあります。
大きく分類すると、定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬の二つに分かれ、その中でも成分などによっていくつかのグループに分かれています。
副作用としてよく知られているのは『アカシジア』や『ジストニア』と呼ばれる筋肉の運動障害で、代表的な症状として口をもぐもぐさせてしまうことがあります。
他にも口が渇くなど、いくつかの副作用が確認されています。

(服薬のために押さえておきたいこと)
どの薬も、うつ病の症状に効果的であると同時に、副作用の危険をはらんでいます。
これはうつ病治療の薬だけでなく、『薬』という全てのものに言えること。
必要以上に怖がる必要はありませんが、その危険性を十分に把握した上で服薬したほうが良いでしょう。
気になる副作用や症状は、医師や薬剤師に積極的に相談して下さい。
また、うつ病の薬について自分で調べた時に、その種類の多さに驚かれるかもしれませんが、心の病気の薬の合う合わないは、人によって非常に差があるため、たくさんの選択肢が用意されているのです。
自分に合った薬を見つけるのは大変ですが、まず処方されている薬について知り、上手に付き合っていきたいものですね。

『うつでもできた私』を褒めてポジティブシンキングしよう!

『前向きに考えようよ』……うつになったと誰かに打ち明けた時、そんなことを言われることがあるでしょう。
そう言われてもそれができないのがうつ病で、そもそも前向きに考えようとしても、あれもこれもできないし、今日も一日寝て過ごしたし……そんな風に思う方は多いはず。
でも、ちょっと待って下さい。毎日元気にポジティブに!とはいきませんが、ほんの少しだけ物の見方を変えるだけで、うつ病でも前向きな考え方をすることは可能なんですよ。

(『できない私』より『できた私』に注目しよう)
うつ病になると、これまで普通にできた様々なことが思うようにできなくなります。
仕事、家事、勉強、それどころか日常生活すらままならなくなり、『今までできていたのにどうして』と、『できない自分』が情けなくなったり責め立てるような気持ちになることも。
ですがそこで『できない自分』ばかりが目に入ってしまうと、どんどん気持ちが落ち込んでいくばかり。
ここはひとつ考え方を変えて『できた自分』に注目してみましょう。
うつ病という病気の中でもできたこと、例えば三食きちんと食べた、薬を忘れず服薬できた、布団から起きて着替えられた……そんな些細なことでも構いません。
うつ病とは、そういった当たり前のことすらできなくなる病気なのですから、その中でも『できたこと』は小さなことでも喜んでいいんだと考えることがまず大切です。

(些細なことでも『できた私』を褒める大切さ)
うつ病でも『できた私』のことは、自分でどんどん褒めてあげましょう。
褒めてもらうのを外に求めるのはよくありません。何しろ他人は他人。あなたの小さな『できた』に対して理解がなければ、褒めるどころか逆のことを言われる可能性だってあります。
それに、自分で今の自分を認めて褒めることで気持ちが上向きになり、『どうせ私なんか……』と俯きがちなうつ状態から、より早く立ち直る足がかりとなるでしょう。
『そんなこと言われても、一日横になって些細なことすらできない、褒めるとこなんかない』というあなた、そんな時は『一日横になってしっかり休めた自分』を褒めてあげたらいいんです。
うつ病の治療には休養も大切なこと。しっかり休養を取れたことを褒め、『明日は起き上がれたらいいな』と希望を捨てないようにしましょう。

(小さなポジティブシンキングが自信に変わる)
うつ病の時はとにかく自信を失くしがちです。
まるで自分が不要なもののように思え、病気になる前に持っていた自信は消し飛んでしまいます。
そして自信がなくなると相反して様々なことに対し不安や恐怖が生まれ、思うように行動できないもの。
失った自信を取り戻すことはうつから回復するために大切な一歩といえるでしょう。
前述したできた自分を褒めることにより小さな自信を重ねるポジティブシンキングは、その取り掛かりとしても有効です。
『うつの自分でもできることがある』安心感があることで、次第により大きな自信を持つことができるようになっていきます。

(気持ちが上向かなければできることもできない)
それでも、どうしても『うつでできない私』を責める自責の念は、なかなかたやすく拭い去れないものです。
また、『うつでもできた私』を褒める時に、周囲の心無い言葉により『自分を甘やかしているだけではないか』とためらってしまうこともあるでしょう。
ですがここにネガティブ思考のスパイラルに陥る罠があります。
甘えじゃないのか、どうしてできないのか……の前に、できなくて当たり前なのです。何しろそういう病気なのですから。
これまで当たり前だった暮らしが当たり前でなくなり、人から見れば怠惰と取られそうなほど動けない、自分でももどかしい生活が当たり前になってしまって事実を、まず受け入れることが非常に大事なのですが、それがなかなかできない人は自分を責め続け、どんどんネガティブ思考に陥っていきます。
ですが自分の現状をよく見て、考えて、知って下さい。
今まで当たり前にやっていたけどできなくなった様々なことを、無理してやろうとしてできますか? それが続きますか?
それができる、継続するようになるには、気持ちが回復することがまず必要なのです。
そのための『うつでもできた私を褒める思考』ですから、それを甘えと責め立てて自分を追い込むようなことは、自分のためにもできるだけ避け、まずは心を上向きに回復させることだけを考えていきましょう。
気持ちが少しずつ楽になっていけば、体は自然と動くようになります。
まずは焦らず自責せず、心の回復を望んでいきましょう。

生きづらさを抱えて生きる『アダルトチルドレン』とうつのリスク

あなたは『アダルトチルドレン』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
『アダルトチルドレン』と呼ばれる人たちは、一般の人よりうつ病にかかるリスクが高いと言われています。
ですが日本ではその言葉の意味を誤解している人も多く、アダルトチルドレンがどういうものなのかきちんと把握している人は、当事者以外にはまだまだ少ないと言えるでしょう。
そんなアダルトチルドレンのことを、今回は知って欲しいと思います。

(アダルトチルドレン=大人になりきれない人、は大きな間違い)
その言葉のニュアンスから、日本ではアダルトチルドレンのことを『大人になりきれない子供っぽい人』のことだと認識している人が数多くいます。
ですがこれは大きな誤解。本来のアダルトチルドレンの意味とは全く違います。
アダルトチルドレンは『子供っぽい大人』ではなくむしろその逆、あえて訳するなら『大人のような子供時代を送った人』。
親のアルコール依存や虐待、過干渉などの問題を抱え、本来の家族の機能を十分に果たせない『機能不全家族』と呼ばれる家庭の中で育ったために、子供時代を子供らしく過ごせないまま大人になった人のことです。
本来子供は親に保護され、我侭を言ったり甘えたり、泣いたり笑ったりしながら成長していくもの。
ですが家族内で問題を抱えているため、親からの保護が期待できず、もしくは過剰に干渉されるなどして、子供らしい感情を押さえつけて表に出せないまま育ったアダルトチルドレンは、子供時代のトラウマを大人になっても抱え続けるのです。

(アダルトチルドレンって病気なの?)
アダルトチルドレンは心の病気ではありません。
病気というよりも物事の捉え方が歪んでいる『認知の歪み』を抱えた心の状態と言えるでしょう。
アダルトチルドレンの認知の歪みとは、例えば目の前に赤いチューリップがあるとして、多くの人がそれを見て『赤いチューリップだ、綺麗だな』と認識している時に、『ここの花びらの形が悪いから捨てられるかもしれない』などと認識してしまう状態のこと。
物事の見方がマイナス方向に歪んで傾いているのです。
病気ではありませんが、より生きやすくカウンセリングや認知療法などで改善していくことが望まれます。

(アダルトチルドレンの特徴って?)
病気ではないとは言え、アダルトチルドレンは抱えたトラウマの種類などにより、様々な症状に苦しんでいます。
何もかもを自分のせいにする傾向があり、自分を守るために何度も嘘を吐いてしまう、自分を抑えていつも回りに合わせてしまう、自己評価が極端に低いなどがその主だったもの。
また、他人の目をひどく気にしてぎくしゃくと行動してしまうことも多いです。
これらの根源には、親の愛情不足、もしくは条件つきの愛情しか注がれなかった子供時代の経験があります。
またそれゆえ、アダルトチルドレンの多くは『自分に自信が持てない』ことでつらい思いをしています。

(アダルトチルドレンはうつ病になりやすい!?)
アダルトチルドレンはその認知の歪み故に、うつ病をはじめ様々な心の病気を発症するリスクが高いと言えます。
親の愛情を受けたいが故に頑張りすぎてしまった過去があり、大人になっても嫌なことを嫌と言えなかったり、相手の信頼を得るために頑張りすぎるなど、『うつ病になりやすい人』である傾向にあるからです。
そもそもアダルトチルドレンの特徴は、うつの精神症状に非常によく似ています。
アダルトチルドレンが全てうつ病にかかるわけではありませんが、一般の人よりも注意したほうが良いのは事実です。

(アダルトチルドレンを克服するには?)
アダルトチルドレンを克服することは、本人がより生きやすくなると共に、認知の歪みが改善されてうつ病のリスクを減らすことにも繋がります。
それにはまず、自分の状態をよく知ること。自覚がなければ改善しようもありません。
そして過去の自分とじっくり向かい合い、認知の歪みに気付いてゆくことが必要ですが、何でもひとりで抱え込みがちなアダルトチルドレンにとって、その作業はとてもつらいもの。
できることなら専門の医師かカウンセラーの手を借りて、時間をかけて改善していったほうがいいでしょう。

アダルトチルドレンがうつ病にかかってしまうと、認知の歪みが強くあるせいで治りも遅く、再発の危険も大いに孕んでいます。
自分らしくより生きやすくなるためにも、うつ病のリスクを減らすためにも、アダルトチルドレンの克服は大変重要なことと言えますね。

うつ病に効くハーブ?『セントジョーンズワート』使用の注意点

ここ数年『心を癒す』『うつ病に効く』としてすっかり定着したハーブ『セントジョーンズワート』。
日本ではサプリメントの形式でよく知られていますが、そもそも『セントジョーンズワート』ってどんなものか、あなたはご存知ですか?
うつ病に効くという一般的に知られた効果だけで、ただ飲んでいませんか?
実はセントジョーンズワートには摂取する際の大切な注意点があるのです。今日はそれも含めて、この『癒しのハーブ』のお話をしたいと思います。

(セントジョーンズワートってどんなもの?)
一般的に『セントジョーンズワート』の名前で知られているこのハーブ、その正体は『セイヨウオトギリソウ』という植物です。
六月の終わり頃までに黄色いかわいい花をつけるこの植物は、ヨーロッパでは古代ギリシャの時代から、様々な薬効のあるハーブとして使われてきました。
それを原料に作られたのが、日本でよく見かけるサプリメント状のセントジョーンズワートというわけです。
日本では医薬品として認可されていませんが、ドイツなど一部の国では処方薬として使われています。
セントジョーンズワートがサプリメントとして有名になったのはアメリカですが、その起源はヨーロッパだったんです。

(処方例のある一方でまだまだ研究中)
セントジョーンズワートはうつ病や更年期障害などのイライラに効果があるサプリとして、日本でもすっかりおなじみになってきました。
前述したようにドイツではうつ病に対する最初の薬として処方されてもいます。
ですが一方で、セントジョーンズワートの効果についてはまだまだ研究が必要とする説もあり、服用に関しては慎重に行ったほうがいいでしょう。

(服用する時の注意点)
ハーブは漢方薬のように人によって合う合わないがかなりありますし、また、いくつかの副作用も確認されています。
一部の国では医薬品として処方されているものですし、サプリメントだからと特に深く考えず安直に服用するのは危険です。
また、セントジョーンズワートの成分は他の薬に作用し、その薬の効果を薄めてしまうこともあるので、持病などで服薬している人は必ず医師に相談してください。
特に女性でピルを服用している方、セントジョーンズワートの成分はピルにも作用します。
ピルはPMS、いわゆる月経前症候群の治療薬としても使われますが、そのような方でPMSへの効果を期待してセントジョーンズワートの服用を希望する方は、必ずかかりつけの薬局や婦人科の医師に相談して下さい。
そして、セントジョーンズワートは飲んだらすぐ効果のあるものではなく、一般的に四週間ほど飲み続けて効果が現れてくると言われています。
数日飲んで『効かなかった』と判断するより、続けられるようならしばらく続けて様子を見たほうがいいでしょう。

(うつ病患者が安易に飲むのは危険!?)
えっ、うつ病に効くサプリじゃなかったの!?とお思いかもしれませんが、うつ病患者のうち、特にすでに通院して抗うつ剤を処方されている人が自己判断で服用するのは大変危険です。
何故なら、セントジョーンズワートは抗うつ剤と似た働きをするため、薬の効果が不適切に倍増され、脳内物質のセロトニンが過剰すぎる『セロトニン症候群』という重篤な副作用を起こす可能性があるからです。
思い出してください、セントジョーンズワートは一部の国では処方薬として扱われているものです。
すでに抗うつ剤が処方されているのにこのサプリを服用するのは、本来一種類しか必要のない抗うつ剤を二種類飲んでることと同じになってしまう可能性があるわけです。
現在の抗うつ剤からセントジョーンズワートに切り替えたいという時は、必ずかかりつけの医師に相談して下さいね。

(セントジョーンズワートの副作用)
セントジョーンズワートは一般的な抗うつ剤より副作用が少ないとされていますが、日光に対して肌が過敏になる『光過敏症』が現れることがあります。
日光に当たって湿疹が出たりかゆくなったり、シミができやすくなるなどの症状が出た場合は、服用を中止したほうがいいでしょう。
またハーブですので、人によっては胃腸の不調を訴えることもあるようです。

(どんな人がセントジョーンズワートに向いている?)
抗うつ剤と一緒に飲めないなんて……ならどんな人ならセントジョーンズワートに向いてるの?そうお思いの方はいらっしゃるでしょう。
セントジョーンズワートは、健康な人が一時的な気分の落ち込みなどを引き起こした時、仕事などで一時的にストレスを抱えてしまった時などに向いていると言えるでしょう。
また、従来の抗うつ剤ではひどい副作用を起こしてしまううつ病患者にも、抗うつ剤の代替としての可能性がありそうです。

まだまだ研究の余地のあるセントジョーンズワートには、未知なる可能性が秘められているかもしれませんね。
服薬しながら付き合うのは難しいサプリメントですが、必要な方は上手に取り入れることが大切と言えそうです。

うつにならないうつ病がある!?『仮面うつ病』の怖さとは

何だかいつまでも疲れが抜けない、最近よく眠れない、頭痛や肩こりがひどい……そんな症状が続くとき、実はあなたの近くにうつ病の影が迫っているかもしれません。
えっ、別に憂鬱な気持ちになったりしないけど……という方、実は『うつにならないうつ病』があることをご存知ですか?
今日はそんな隠れたうつ病、『仮面うつ病』の怖さについてお話しようと思います。

(仮面うつ病ってどんな病気?)
『仮面うつ病』というと、なんだか言葉のニュアンス的にうつ病のようでうつ病でない、そんな印象を受けますが、実態はその逆。
『身体症状に隠されて、従来のうつ病の精神症状が出ないうつ病』が仮面うつ病です。
一般的にうつ病といえば、気分が落ち込んだりやる気がなくなったりなど、精神面の症状がよく知られています。
しかし仮面うつ病は、それらよりも体の症状、不眠や疲労感、頭痛などが前面に押し出され、精神面の症状はあまり現れません。
精神面の症状が体の症状という仮面で隠されたうつ病、と言えます。
心の症状が現れないため、精神的には辛くないのでは?と思われるかもしれませんが、体の不調が続くとやはり精神面でも辛いですし、何より無意識の下で心は悲鳴をあげているのに本人は気がつかないという、大変辛い状態にあります。

(どんな症状があるの?)
仮面うつ病は前述のとおり、主に身体症状が現れるうつ病です。
頭痛や肩こり、めまいや食欲不振など、一般的に『疲れてるな』と思うときに見られる身体症状が多いです。
きちんと休養を取っているのにいつまでも疲れが取れない、場合によっては不眠を訴える人もおり、その症状は様々です。
精神症状はほとんど現れないことが多いですが、日常的に行っている習慣を面倒に感じるなど、少しですが心が疲れたサインも見られます。
しかし残念ながら、そのサインに気がつくことができる患者、もしくは周囲の人はまれと言っていいでしょう。

(仮面うつ病の怖いところ)
仮面うつ病の怖いところは、不調の根源であるうつ病を見抜くのが遅れがちになる点です。
一般的に知られるうつ病の気分的な症状が出ないまま、体の不調だけが続くため、患者自身も隠れたうつ病に気付きにくいのです。
最近ずっとだるい、不調が続くと思ってもまさかうつ病だとは思わず、内科など体の病院へかかり、そこで検査をしても原因不明もしくは異常なし。場合によっては自律神経失調症など他の病名をつけられることも。
そうなると患者は適切な治療をいつまでも受けられず、またはどこへ行っても原因不明や異常なしで途方にくれてしまうことに……。
さらに、本人だけでなく周囲もそれがうつ病であるとは非常に気付きにくいため、うつ病患者へのNG行為……むやみに励ましたり、言ってはいけない言葉をかけたりして、周囲が病気を悪化させてしまう場合もあります。
気付かぬうちに病気が進行し、いつしかその『体の病気』の仮面が外れて従来型のうつ病に移行することも……。
うつ病は患者本人、もしくは周囲がいかに早くその病気に気がつき、治療を開始するかでその後の進行がかなり違います。
ですが仮面うつ病は患者自身も周囲も、それがうつ病であると気付きづらく、気がついたら重症化していることも少なくありません。

(『仮面』でないかと疑うことが大切)
体の不調が続き内科などへかかっても原因不明……大切なのはここで放っておかないことです。
『原因不明なら疲れから出たんだろう』『そのうち治るだろう』と安易に考えず、最近ストレスになっていることはないか、つらいと感じる出来事はないか自分に問いかけてみましょう。
複数の病院にかかっても不明とされるような体の症状が数週間続くなら、内科ではなく『心療内科』の受診をお勧めします。
身体的な症状が前面に出ているだけで、仮面うつ病も心療内科や精神科の範疇です。
また、従来型のうつ病と同じく、投薬や休養などの治療が必要ですので、できるだけ早く専門医に診てもらうことが大切になってきます。
何でもないのに不調が続くことはありません。そこには何らかの原因があるのです。
ただ体が疲労しているだけなのか、その裏側に心の問題が隠れているのか……自分自身では気付けないことも多いですので、不調続きのときはより自分を大切に、自分の心に注目しておきたいですね。

お互いの心を大切に……うつ病の恋人と上手に付き合う方法

もしもあなたの大切な恋人がうつ病になってしまったら……ストレスの多い現代では、その可能性はゼロではありません。
そんな時、あなたはどうしたらいいのでしょうか。
大切な人の助けになりたい、どうにかしてあげたい、きっとそんな風に考え、思い悩むことも多いのではないでしょうか。
今日はそんなあなたのために、うつ病の恋人と上手に付き合っていくために押さえておきたいポイントをご紹介します。

(疑わないこと~不安なのは相手も同じ)
うつ病の患者は症状が重いときには、外出や他人との接触がうまくできないため、デートの約束をキャンセルされたりメールの返事が返ってこないことも多々あるでしょう。
ですがここで『病気だからではなくもう愛情が冷めてしまったのでは』などと思わないこと。
うつの人がうまく接することができないのは、たとえ愛しい恋人であっても例外ではありません。
むしろ無理をして会おうとしないのは、あなたを信頼して『甘えても大丈夫な人』と認識している表れともいえます。
なぜならうつの人は他人の目や評価が気になってしまったり、とにかく責任を果たそうとするから。
それをしなくても自分から離れていかない、信頼して甘えられる相手と心から思ってもらえているのだと考え、あなたも相手を信頼することが大事です。
何より、不安なのはあなただけではありません。うつ病の人は病気になったことで新たな不安を抱えています。
それは『病気のせいで周囲の人が離れてしまわないか』『だめな自分を受け入れてくれなくなるのでは』という気持ち。
恋人であるあなたのことも、信じたくても『自分の病気のせいでもしかして……』と不安に感じてしまうことがあります。
その状態であなたの疑う心を知らされると、うつ病の恋人はますます落ち込んでしまいます。

(許すこと~そうさせてるのは病気です)
前述の、デートの約束をキャンセルするなどの他に、これまで口にしなかったようなことを言ったり、慰めても自分を責めてばかりいることが見受けられると思います。
これまで見ることのなかった相手の弱い部分がむき出しになり、あなたは戸惑うかもしれません。
でも、そういう部分を含めて今目の前にいる人があなたの恋人です。
ありのままを許して受け入れ、そうさせているのは病気なのだという認識を強く持ちましょう。
時には腹立たしく思ってしまうこともあるでしょうが、そんな時はひと呼吸おいて『これは病気が言わせているんだ』『病気がこうさせているんだ』と考えなおしてみてください。
ただし、相手が自分で自分を傷つける、いわゆる自傷行為に走ってしまう時は、『私の大好きなあなたをそんなに傷つけてしまったら悲しい』など、やんわりと諌めるほうがいいでしょう。

(待つこと~回復までは時間が必要)
うつ病の恋人と接していると、一体いつまでこんな状態なのか、そもそも本当に治るのか、不安になってくることがあるのではないでしょうか。
ですがここで焦りは禁物。うつ病は、よくなったり悪くなったりの波を繰り返しながら少しずつ回復に向かっていくもので、治るには時間がかかります。
『いつになったら治るのだろう……』その不安は患者自身も抱えているもの。
周囲が不安になりすぎたり、それを患者の前に出してしまうと患者は余計不安がり、また萎縮してしまいます。
治療には時間がかかると覚悟を決め、待つ姿勢を整えることが必要になってくるでしょう。

(共感すること~私はあなたの味方でいると伝える大切さ)
うつ病の人にとって必要なのは、アドバイスよりまず話を聞いてあげること、そして『共感』することです。
不用意にアドバイスをしてしまうと、患者はそれを実行しようと頑張りすぎて余計疲れてしまったり、『そのアドバイスを実行できない自分』を責めて落ち込んでしまったりします。
それよりもまず、相手の話をただじっくりと聞いて『今まで辛かったね』などと共感することが大切です。
共感する心を見せることで、うつ病の人は『この人は私のことをわかってくれる』という安心感を得ることができます。
大切な恋人に許されている、理解されている安心感は、患者にとって大きな心の支えとなることでしょう。

(引きずられないこと~自分をしっかり持つ)
あなたは恋人を大切に思うあまり、『私が何とかしてあげなきゃ』と頑張りすぎていませんか?
うつ病の患者と長く接し、どうにかしようと頑張る傾向にある人は、時にうつ病の患者に感情を引きずられ、自分自身もうつ状態に陥ってしまうことがあります。
そうならないためにまず、自分にできる範囲をよく知り、全てを一人で抱え込もうとしないこと。
たとえ恋人とはいえあなたにできることには限りがあります。
それを越えて抱え込もうとすればあなたの心まで折れて、二人共倒れになってしまいますから、『自分のできる範囲内で今できること』を無理なく手助けしていくことが一番大事です。
無理せずそっと背中を支えてあげるような、そんな優しさで恋人の回復を気長に待ちましょう。
根気よく治療をしていけば、また二人で笑い合える日がきっとやってきます。

これが足りないとうつ病になる!?脳内物質セロトニンって?

うつ病について調べていると、やたらと『セロトニン』という言葉を見かけるかと思います。
いまひとつ聞きなれないこの言葉、一体どういう意味なの?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
今回はうつ病と密接な関係にあるセロトニンについてお話します。

(セロトニンは脳内の司令塔!)
いわゆる快楽ホルモンと呼ばれる『ドーパミン』や人を興奮させる『ノルアドレナリン』について聞いたことのある方は多いと思います。
それらは人の脳内にある神経間の連絡係で『神経伝達物質』と呼ばれ、セロトニンもこの神経伝達物質のひとつで、人の脳内に存在します。
ドーパミンやノルアドレナリンと比べていまいちマイナーな感じのするセロトニンですが、睡眠や体温調整などの生体リズムのコントロールを担当する大切な物質です。
さらには他の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの暴走を抑える大切な役目も持っています。
そう、実はセロトニンこそが脳内の司令塔なんです。
ですからセロトニンが減少すると、脳内のバランスが崩壊して体調を崩しやすくなり、うまく睡眠が取れなくなるなど体に悪影響を及ぼします。
また、うつ病にかかるとセロトニンの量が減少するとも言われています。

(抗うつ剤とセロトニン)
抗うつ剤には、この『セロトニン』をできるだけ脳内にとどめておく作用があります。
脳内に放出されて溜まったセロトニンは再び体内に吸収され再利用されるのですが、抗うつ剤はセロトニンが吸収されて脳内から減るのを防ぐ効果があるのです。
これにより、脳内のセロトニンの濃度がある程度保たれるというわけです。
従来の抗うつ剤はセロトニンと同時に他の脳内物質にまで作用してしまい、副作用が起こりがちでしたが、SSRIと呼ばれる抗うつ剤はセロトニンに特化して作用するため、副作用が出にくくなっています。

(セロトニンはどうやってできる?)
うつ病と深く関わりのあるセロトニンは、いったいどこからやってくるのでしょう?
ビタミンや鉄分のように、食べ物からいつの間にか摂取しているのでしょうか。
残念ながらセロトニンは食べて摂取するのではなく、吸収した栄養分を元に体内で作られるもの。
食べ物から摂取できる『トリプトファン』という必須アミノ酸とビタミンB6などが体内で合成されると、セロトニンが生まれるのです。
セロトニンは体内で合成するしかありませんが、その原料となる必須アミノ酸は逆に体内で合成できないので、食べ物から取る必要があります。
うつ病になると食欲がなくなり、食事もままならないことが少なくないですが、そうなるとセロトニンの材料であるトリプトファンをうまく摂取できないという、困った自体に陥りがちです。

(セロトニンを増やしてうつ病に強くなろう!)
ではこのセロトニン、どうにかして増やせないものなのでしょうか?
直接食べて摂取できないのならやることはひとつ、その原料になる物質をきちんと摂取することです。
セロトニンを作るのに必要な主な物質は、必須アミノ酸のトリプトファンとビタミンB6。
これらを多く含む食品をよく食べることでセロトニンの材料をせっせと体内に取り込み、セロトニンをより合成しやすくするしかありません。
トリプトファンとビタミンB6両方を含む食べ物としては、かつおやマグロなど赤身の魚、肉類、バナナなどが上げられます。
また、トリプトファンは元々牛乳から発見された必須アミノ酸で、牛乳や乳製品にも多く含まれています。
日常の食生活にこれらの食材をうまく取り入れていくことが、セロトニン増加の鍵になります。
ちなみにトリプトファンはサプリメントから摂ることもできますが、サプリメントではうっかり過剰摂取になることも。
長期に渡ってトリプトファンの過剰摂取が続いた場合、副作用を起こすという説もあるので注意が必要です。
やはり食生活の中で、ビタミンB6やマグネシウムなどを含む食品と一緒に食べ物で補うのが、好ましいと言えるでしょう。
食生活は健康の要です。うつ病でどうしても食欲がない時などは、トリプトファンとビタミンB6のどちらも含み、手軽に食べられるバナナで栄養補給するのをオススメします。

疲れた心を優しく癒そう!今すぐできる『ぬいぐるみ療法』のススメ

癒されたい……心が疲れきってそう思っても、うつ病の人にとってそれは簡単なことではありません。
気分転換しようとしてもそれまで楽しめたものも楽しめず、場合によっては外に出ることもできない患者にとって、一般的に言われる『癒し』の行動は難しいものに感じられることがあります。
そこで、そんなうつ病の人にもできる、むしろうつ病にかかりやすい人だからこそ効果のある癒し法をひとつご紹介します。

(布団の中でもすぐできる!必要なのはぬいぐるみだけ)
この方法に必要なものはひとつだけ、両腕で抱きしめることができるぬいぐるみ、それだけです。
できたら手触りがよく、あなたの愛着がわくようなものが良いでしょう。
『今すぐぬいぐるみと言われても……』という方は、柔らかい枕や夏用の肌布団などでも構いません。
あなたが触れていて心地よいと思うものを用意して下さい。

(撫でて、抱いて、話しかけて)
まず、あなたの一番落ち着ける場所に行きます。自分の部屋でもどこでも構いません。布団の中だってOKです。
落ち着いたら、用意したぬいぐるみなどをまず撫でてみましょう。
さらに、両腕でぎゅーっと抱きしめてゆっくりと深呼吸をしてください。心の奥がじんわり溶け出すような、ほっとした気持ちになりませんか?
名前のあるぬいぐるみなら、抱きしめながらその名前を呼んでみてください。どこか懐かしいような、甘えたような、そんな気持ちになってきませんか?
方法はたったそれだけ。ぬいぐるみなどを用意してただ触れて、抱きしめて、場合によっては話しかけるだけ。
それだけなのに、がちがちに固まっていた奥深い場所が柔らかくなっていく気がしませんか?
そう感じられたなら、あとは気が済むまでそうしていて下さい。

(ぬいぐるみを抱いているようで実は……)
ぬいぐるみを抱きしめるだけで、どうして癒し効果が得られるのでしょうか?
それは、あなたが抱きしめているのは、ぬいぐるみの外見をしていてもぬいぐるみではないからです。
あなたの腕の中にいるのは、ぬいぐるみに投影された『自分の心』。
ぬいぐるみを抱いているようで、実は自分で自分自身を抱きしめているのと同じこと。
自分自身の存在を認め、優しくすることで癒し効果を得ているというわけです。

(うつ病になりやすいアダルトチルドレン)
もう少し深く突っ込んだ話をすると、ぬいぐるみに投影される『自分の心』は今現在のものではないことが多いです。
遠い遠い、幼かった頃の自分の心。『インナーチャイルド』と呼ばれる、心の内側にいる幼い日の自分が投影されているのです。
実は、うつ病になりやすい人には幼い頃に親との関係に問題を抱えた、いわゆる『アダルトチルドレン』と呼ばれる人が多くいます。
アダルトチルドレンとは、親の過干渉や無関心などに傷つき、期待に応えようと無理な努力を続け、子供らしい子供時代を送ることができずに成人した人を指しますが、そのような育ち方をした人は非常に生きづらい物事の捉え方をしてしまう傾向にあり、よりうつ病にかかりやすいのです。
このアダルトチルドレンの人が抱えているインナーチャイルドは、深く傷ついていることが多く、それを自分で抱いてあげることで癒されるのです。

(大事なぬいぐるみのお手入れ方法)
ぬいぐるみに癒してもらったら、きちんとお手入れをしてあげましょう。
もしかしたら今後、長い付き合いになるかもしれませんからね。
最近では水のいらないぬいぐるみ専用の『ぬいぐるみシャンプー』も出ていますが、一番簡単なのは、よく晴れた日にできたら黒いゴミ袋、なければ透明のものでも構わないので袋に入れて口をしばり、ベランダに出して日光浴させることです。
日光浴が終わったら取り出して、軽く手ではたいてあげるといいでしょう。
汚れが目立つときは、中綿の素材によって洗うこともできますが、布団乾燥機などで十分に乾燥することが大事です。
中までよく乾いていないと、カビの原因になってしまいます。

小さい頃は傍にいたのに、いつの間にか抱かなくなったぬいぐるみ。
大人になった今、もう一度彼らの力を借りて自分を癒してみるのも一つの手段です。

こんな時は要注意!うつ病のきっかけになりやすい出来事って?

うつ病は、何でもないのにある日突然かかるような病気ではなく、何かのきっかけがあって発病するもの。
ではそのきっかけになる出来事って、どんなものがあるのでしょうか。
人間関係? 仕事がうまくいかない? 人によって様々なきっかけがありますが、今回はその代表的なものと、意外と知られていないうつ病のきっかけについてお話したいと思います。

(きっかけその1・対人関係のストレス)
うつ病のきっかけとして最も知られるのが、この『対人関係のストレス』です。
友人、家族、恋人、職場……人は様々な人間関係を築きながら生きているため、そこでトラブルが起きるとストレスを溜めやすいもの。
特に生活の基盤となる家族や職場での人間関係がうまくいかないと、大きなストレスとなってうつ病を引き起こしやすくなります。

(きっかけその2・仕事上のストレス)
『仕事上のストレス』、これもまた、うつ病のきっかけとしてよく知られているものですね。
大きなミスをしてしまったり、休みが取れないほどに多忙だったり……。場合によってはそれがきっかけで職場の人間関係が悪化し、上記の対人関係のストレスと同時に圧し掛かってくることもあります。
それだけでなく、リストラや倒産などで職場がなくなり、今後の仕事や生活に対する不安も、うつ病を引き起こすきっかけとなるでしょう。
また、意外と知られていないのですが、昇進などで仕事上の責任が増した時、その重圧に耐え切れず発症することもあります。
うつ病にかかりやすい人は真面目で責任感が強い人が多いため、そのようなことが起こりやすいのです。

(きっかけその3・身近な人やペットの死)
全ての生き物に等しくやってくる『死』ですが、それをきっかけに残された人がうつ病になることも。
特に身近な人やペットなど、自分にとって大切な存在であればあるほどその喪失感は大きく、うつ病発症のきっかけとなりやすいもの。
生前の姿を思い出し、もっとああすればよかったなどと後悔と自責に駆られ、深い落ち込みが続いてそこからうつ病になっていくケースです。
ペットの死によって身体的または心身に発症する症状は『ペットロス症候群』といい、この症状のひとつにうつ病が上げられています。

(きっかけその4・引越し)
え、そんなことで!?とお思いの方もいるでしょうが、引越しするとこれまで住んでいた環境が大きく変わります。
特に県外など遠方に引っ越したり、進学や単身赴任などで家族と離れて一人暮らすことになった場合、毎日共にいた家族も近くにおらず、知らない土地で頼れる人もいない状態になり、それが思わぬストレスとなることがあります。
また家族と一緒でも、新しい土地に慣れようと努力することに疲れて、発症のきっかけとなることも。
特に子供たちには『転校』がつきもので、新しい学校に慣れることができず、重いストレスを抱えてしまう場合もあります。

(きっかけその5・結婚、出産)
結婚や出産って嬉しいことなんじゃないの?と多くの方がお思いになるでしょう。
確かに喜ばしいことですが、同時に生活に大きな変化をもたらします。
結婚は、それまで他人だった、生活習慣の違う二人がひとつ屋根の下で暮らし始めるわけで、いざ暮らし始めてみると無意識のうちにストレスを溜めてしまうことも。
また出産に関しては、『マタニティブルー』や『産後うつ』といった言葉が知られているように、ホルモンの変化により女性の心に大きな変化をもたらし、うつ状態に陥ることがあります。
通常は出産後に少しずつ元に戻っていきますが、そこから戻ることができずうつ病へと移行してしまうこともあるのです。

(きっかけその6・子育ての終了)
子供が成人し、独り立ちした親世代に起こりやすいのが、子育ての終了をきっかけとしたうつ病です。
それまで子供のために心を砕き、子供のためにと必死に働き生きてきた親世代が、子供がその手を必要としなくなった時に何をしていいのかわからなくなり、自分の存在の必要性を見出せずにうつ病になってしまうケースです。
自分の全てを子育てに注ぎ、個人的な趣味をもたずに生きてきた人は、よりリスクが高まります。

(うつ病になりやすい人は『変化』に弱い)
うつ病のきっかけとして一般的によく知られる『ストレスによる重圧』の他にもうひとつ、うつ病を引き起こしやすいトリガーとして、『変化』があります。
それは決してマイナス面の変化だけではありません。上記で上げたように昇進、結婚、出産など、一見プラスの変化でもありえます。
なぜなら、『変化』というものはどんなものでも、人の心にストレスをもたらすからです。
うつ病にかかりやすい傾向にある、真面目で責任感の強い人は、その変化にとにかく自分を合わせようと無理をして、必要以上にストレスを溜めてしまうため、よりうつ病のリスクが高まるのです。