運動でうつ病を予防

ウォーキングや簡単なストレッチなど、適度な運動でうつ病を防ぐ

近年の日本では、うつ病をはじめとした精神疾患が増加傾向にあります。憂うつな気分やイライラ感、不安感、食欲不振や睡眠障害などの症状が2週間以上続くような場合は、うつ病を発症している恐れが考えられます。

憂うつになったり食欲がなくなったりすることは、生きていれば誰しもあることですが、ほとんどの場合は一時的なものですぐに治まります。

しかし、うつ病を発症してしまうとこのような状態が長期的に見られるようになります。症状を放っておくとさらに悪化してしまうこともあり、他の精神疾患の併発や自殺の問題にも繋がってしまいます。

また、最近では従来型のうつ病だけではなく、現代特有のうつ病も増加してきているため、同じ「うつ病」という病気でも症状には異なる部分があります。従来型のうつ病だけがうつ病ではないので、症状の違いについてもしっかり理解する必要があるのです。

では、こうしたうつ病を予防するためにはどのような方法を取っていけば良いのでしょうか?

うつ病が発症する原因としては、まずストレスなどの心因的な問題、環境の変化による精神的・身体的負担、もともとの性格が関連している問題などが考えられていますが、脳内物質の「セロトニン」が不足していることが要因となって、うつ状態になってしまうこともうつ病の発症に大きく関わっています。

セロトニンは気分を落ち着けてリラックスさせる働きのある物質で、うつ病の代表的な治療薬である抗うつ剤はこのセロトニンの濃度を高める効果がある薬です。

うつ病の患者は脳内のセロトニン濃度が低下しているため、抗うつ剤を服用することでセロトニンを増やし、うつ状態を緩和させていくことでうつ病を治療していく、というわけです。

ですが、うつ病予防のために抗うつ剤を使用することはできません。抗うつ剤は既にうつ病を発症している人にのみ使用するものなので、うつ病の発症をあらかじめ防ぐためには、また別の方法でセロトニンの分泌力を高めていくことが必要となります。

そこで皆さんにおすすめなのが、運動です。運動と言っても激しいスポーツを行うことを推奨しているわけではなく、ウォーキングなどの適度な運動がセロトニンを増やすために効果的となっています。

ウォーキングの他にも簡単なストレッチなど、毎日続けていけるような運動を行ってみてください。軽い運動は全身の血行も良くなって健康状態にも良い影響を与えますし、ストレスの発散にもなり心身共にリフレッシュできます。

うつ病予防のためにはもちろん、新しい趣味を楽しむつもりで生活の中に取り入れてみてくださいね。

また、適度な運動の他にも、食生活に気をつけたり、早寝早起きを心がけたり、毎日しっかり睡眠を取って太陽の光を浴びることなどにもうつ病を防ぐ効果があります。

まずは日々の生活習慣を見直して、規則正しい生活が送れるよう少しずつ改善してみると良いでしょう。