うつ病の症状・チェックについて

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何をするにもやる気が出ない・・・大きな無気力感に苛まれるうつ病

自分自身で「頑張ろう」と思えることもあれば、人から応援されて「頑張ろう」とやる気が溢れてくることもありますよね。

こうしたやる気は人間が生きていく上では重要なもので、仕事や勉強、友達付き合い、恋愛など様々な面で影響してきます。どんな事柄にしても「頑張ろう」と思えるのであれば、そのまま突き進んでいくこともできます。

しかし、時には頑張りすぎて疲れてしまうこともあるかと思います。頑張りすぎてしまった時にはしっかり休んで、またやる気が復活してくるのを待つことが必要となります。

こうして疲れやストレスが緩和されれば、自然とやる気も湧いてくるものですが、うつ病を発症している場合は大きな無気力感に苛まれていることが特徴とされています。

健康な人の場合は、疲れやストレスが無くなることで無気力だった状態から抜け出すことができるのですが、うつ病を発症している場合は精神的にも身体的にも無気力感に押しつぶされてしまうほどの状態になってしまいます。

だったら好きなことをしてストレスを発散させれば良い、と考える皆さんも多いかもしれませんが、うつ病を発症すると自分や好きなことや趣味でさえも楽しめなくなってしまうのです。

仕事や勉強などに対して無気力になるだけではなく、今まで「楽しい」とか「おもしろい」と感じられていたことに興味がなくなってしまうのがうつ病の典型的な症状です。

憂うつな気分になる、何があったわけでもないのに気分が落ち込む、何となくイライラする、悲しくなって涙が出てくる、といったように精神状況が大変不安定な状態になってしまうため、ひどい場合は普段通り生活することさえもできなくなってしまうのです。

こうした症状が2週間以上続いているようであれば、すぐに医師に相談することをおすすめします。うつ病の症状を放っておくとさらに悪化してしまい、他の精神疾患を発症してしまう恐れも高まるので、できるだけ早めに症状に気付き、病院を受診するようにしましょう。

心療内科や精神科ではうつ病専門の治療を受けることができますから、まずは心療内科や精神科のある病院を受診してみてください。人

によっては心療内科や精神科に対して怖いイメージを持っている皆さんも多いかと思いますが、病院では皆さんの症状を改善させるための治療を行なうために医師がしっかり診断をしてくれます。

うつ病は自分一人の力で治療できる病気ではありませんから、病院で適切な治療を受けることが重要となっているのです。

もし一人で行くことが不安な場合は、家族に協力してもらっても構いません。むしろ家族と一緒に受診することで、治療に対してもっと真剣向き合うことができるようになりますから、これから病院に行こうと思っている皆さんは、ぜひ家族と受診することをおすすめします。

うつ病の治療には周りの人々の協力が不可欠ですから、患者の家族の皆さんもできる限り協力していくようにしましょう。

家族にとっての一大イベントも大きなきっかけに「引っ越しうつ病」

今まで住んでいた土地とは別の所へ引っ越す、といった経験をしたことがある人は少なくないですよね。新しい街に引っ越す時のワクワク感や新しい家に住むドキドキ感は、引っ越しを経験したことがあるからこそ分かるものでもあります。

しかし、この楽しい引っ越しがきっかけでうつ病を発症してしまうケースも多く見られているため、引っ越しを控えている皆さんは十分に注意しておいてください。

引っ越しは家族にとっての一大イベントですから、引っ越しをする前から気持ちは昂っていくものです。そして、引っ越し後もこの期待感からくる気持ちの昂りは続き、連日どこかに出かけたり、家の中をキレイに掃除してみたり、何かとアクティブに過ごしてしまいがちです。

実はこのアクティブさが後になって憂うつ感へと変わり、うつ病を発症してしまう原因となってしまうのです。これが「引っ越しうつ病」です。

引っ越し後、約1ヶ月くらいはこのアクティブさで楽しい日々を送る場合がほとんどですが、休養も取らずにあちこち動いてばかりいると、ある時突然憂うつ感に苛まれることがあります。

「引っ越し疲れ」とも言えるものですが、風邪を引いてしまったり、何となく体調が優れなかったり、といった身体的症状の他、体調だけではなく気分まで優れない、新しい家を見てむなしく感じる、お金のことに対して不安が現われるようになるなど、精神的な症状も現れているような場合は、うつ状態に陥っているサインと見ることができます。

もちろん、一時的なものであれば問題はありませんが、長期的にこのような症状が続いている場合には一度医師に相談してみることをおすすめします。

特に家にいる時間が最も長い専業主婦の皆さんの場合は、引っ越しうつ病になりやすくなっているため、引っ越し後はうつ病を予防するためにも様々な点に気をつけておくことが必要です。

例えば、新しい土地ですぐに友達を作ることは難しいですよね。また人見知りな性格だったり、あまり人とコミュニケーションを取ることが苦手だったりする場合は、より友達作りに抵抗感を覚えてしまうことと思います。

そのような場合には、徐々にその土地に慣れていくことから始めてみてください。友達がいなくて心細い気持ちもありますが、無理をして「友達を作ろう!」という気持ちからストレスが溜まってしまうことも少なくありません。

引っ越し後は、友達を作るというよりも気の合う友達に出会うことを待つ、といったように考え方を変えてみると良いでしょう。

また、新しい家を汚したくない、という気持ちから過剰に掃除をしてしまう人も多く見られます。

特に完璧主義の傾向が強い人に見られる症状なので、これから家族で住む家なのだから、少しくらい汚れてもいいや、と気持ちを楽に保つことを心がけてみてください。

引っ越しうつ病は予防することができますので、自分でできることから始めてみてくださいね。

環境が変わったら気分も変わった、まずは過ごしやすい環境へ変化を

職場、学校、家庭など、生活の基盤となっている環境は人それぞれ異なるものですが、その環境が影響してうつ病を発症するケースも非常に多く見られています。

就職したことがきっかけでうつ病になってしまった、進学してから何となく学校に行くことが億劫に感じられるようになった、引っ越してきてから身体の調子が優れない、といったように、環境が変わったことによって気分にも変化が現われることがあるのです。

一時的なものである場合もあるため、全ての例がうつ病を発症していると考えられるわけではありませんが、2週間以上も同じような症状が続いているような場合は、うつ病を発症している恐れが高いと見られていますので、早めに医師に相談するなどして対処をすることが必要となります。

軽いうつ状態であれば回復までそれほど時間もかかりませんし、もしうつ状態が進行してしまっている場合でも、しっかり治療を受けることで症状を緩和させていくことができます。

うつ病は治療を始めることが先決ですので、少しでもおかしいと感じることがあればすぐに医師に相談してみてください。

また、うつ病の発症に関係している環境自体を変えることも治療の一貫です。完治を目指すためには、うつ病を発症した状況と同じような状況に陥らないことが重要なので、皆さん自身が過ごしやすい環境で生活を送ることがうつ状態から抜け出す第一歩でもあります。

もちろん、医師から処方された薬は指示された通りに必ず飲むこと、休養をしっかり取ることなども含めた上で、自分が過ごしやすい環境で生活できるように環境を変えていきましょう。

職場での問題がきっかけでうつ病を発症しているような場合は、休職してゆっくり休養を取るとか、進学したことによってうつ状態になってしまっている場合は、休学か編入など学校という環境との付き合い方を変えていくとか、今の環境を少しでも変化させる必要があります。

同じ状況で生活を続けていると、うつ状態もますますひどくなりますし、他の精神疾患を発症してしまうことも考えられます。

うつ病は他の精神疾患と併発しやすい病気でもありますので、うつ病以外の病気を発症させないようにするためにも環境を変えていくようにしましょう。

環境を変えると気分にも変化が現れることがある、と先ほども説明した通り、悪い影響がある環境から抜け出すことによって、自分にとって良い影響を与えてくれる環境で過ごすこともできるようになりますから、今度は自分自身を守るために環境を変化させてください。

ただ、一人だけでどうにかできるものではないので、周囲の家族、職場の同僚や先輩、学校の友達や先生などの協力を得ることが必要です。

うつ病はなかなか理解されにくい病気ですが、うつ病の症状が現れている以上、無理をすることは禁物です。しっかり治すためには過ごしやすい環境で休養を取ることが大切なので、周囲の皆さんもできる限り協力していきましょう。

「死にたい」自殺願望が強くなるうつ病、ゆっくりと話を聞いてあげて

「生きているのが嫌になる」「死にたい」など、自殺願望が強くなることがうつ病の大きな特徴です。うつ病は自殺したくなる病気、とも考えられてもいるため、うつ病と自殺は切っても切り離せないものです。

もしうつ病と診断されていない場合でも自殺する危険性が高い人は多く見られているので、周囲にいる人達は自殺のサインを出している人がいないか、しっかり見極めることも必要です。

病院に行っておらず、うつ病と診断されていない場合でも、自殺を考えているようであれば、うつ病を発症している恐れは非常に高いと見られます。

うつ病以外にも何らかの精神疾患を発症していることが考えられますので、自殺願望が強くなっている人が周りにいる場合は、ゆっくり話を聞いてあげるようにしてみてください。

できれば自殺の危険性について、よく話してみると良いでしょう。「自殺したい」と思っている人に自殺の話をしても大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、その人自身の話を聞いてあげることは自殺に直接つながりません。

今までにも自殺を考えたことがあるのか、具体的に自殺をする手段は考えているのか、実際に自殺の計画はあるのかなど、自殺について聞くことで抱えていた悩みを外に出すことができるようになるので、思い詰めて自殺するような危険性は若干弱まります。

しかし、具体的に自殺をする手段について考えていたり、既に自殺の計画を立てているような場合は非常に危険な状態なので、もし自殺を実行しようとしていたら皆さんは全力で止めてください。

また、患者自身から「死にたい」という話を聞くこともあるかと思います。そのような時もまずは話を聞くことが大切です。

うつ病を発症するとどうしても考え方が極端になる傾向があるため、気分が落ち込んで何事にも無気力になると「自分は必要とされていない」とか「もう死ぬしか道はない」と思うようになってしまいます。

これはその人自身が思いたくて思っているわけではなく、うつ病という病気がそうさせてしまっているので、うつ病自体を改善させなければ自殺願望は弱まりません。

そのためにもうつ病を発症しているサインや自殺しようとしているサインをできるだけ早く見極めることが必要となります。

うつ病を発症している患者の中には「自分はうつ病なのかもしれない」と思い、自分から心療内科や精神科を受診する人もいますが、自分自身がうつ病を発症していることに気付いていない人も多く見られています。

そのような場合は周りにいる家族、友達、恋人、職場の同僚、学校の先生などが気付いてあげなければならないので、少しでも変化が見られるようであればまずは話を聞いてあげることから始めてみてください。

話を聞いてもらうだけでも患者の心は楽になり、自殺から遠のけることができるようになります。ちなみ自殺と自傷行為とでは目的に違いがあるので、その点はよく理解しておきましょう。

十分に眠れない「睡眠障害」の状態が続くとうつ病を発症する恐れも

不安なことやイライラすることがあると寝付きが悪くなってしまい、あまり睡眠を取れなかった、という経験がある人は多いかと思います。

現代人は何かと忙しく、睡眠時間も短い人が多いこともあり、睡眠を取ることができる時間は重要なものです。その時間に眠ることができないと睡眠不足に陥ってしまう、というケースも少なくありません。

また、夜中に何度も起きてしまうとか、まだ起きる時間ではないのに明け方の早い時間に目が覚めてしまうとか、睡眠を取ることはできても質の悪い睡眠になってしまう、という皆さんも多いのではないでしょうか?

このような睡眠障害は、精神疾患の一つである「うつ病」の典型的な症状として挙げられます。

主に過剰なストレスなどが原因となって発症するうつ病ですが、うつ状態がひどい場合はよく眠ることができず、睡眠不足に陥ってしまうことがよく見られています。

睡眠不足になると体調も優れなくなりますし、精神的に大変不安定になってしまいます。

眠りたいのに眠れないことに対する苛立ち、眠れないことに対する不安感、眠っても疲れが取れずいつも疲れているなどの症状が長引いている場合は、うつ病を発症している危険性が高いので注意が必要です。

うつ病を発症したことで睡眠障害が現われることはもちろんありますが、十分な睡眠を取れないことからうつ病の発症につながることもあるので、普段から不眠に悩まされているような皆さんはうつ病を発症させないようにするためにも、毎日の睡眠を改善していくことが必要です。

良質な睡眠を取ることで、身体の調子も良くなりますし、精神も安定して穏やかになっていきます。

不眠の状態が長く続くとイライラしたり不安になってしまったりすることが多くなるのですが、睡眠をしっかり取っていることで気持ちが落ちついていくようになるのです。

身体の疲れを取ることはもちろん、気持ちをスッキリさせるためにも良質な睡眠は欠かせないというわけですね。

こうした良質の睡眠を取るためには、毎朝起きた時に太陽の光を浴びることがおすすめです。夜型の生活を送っているとなかなか朝日を浴びる機会は少ないかと思いますが、私達の身体は朝日を浴びることによって体内リズムが一度リセットされるようになっています。

朝起きて仕事や学校に出かけていく皆さんはもちろん、もし夜型の生活を送っている皆さんの場合でも、夜の作業を終えて朝日を浴びてから寝る、といったように生活を変えてみるのです。

朝日を浴びることを日課にしてみると、夜になれば自然と眠くなってくるようになります。

このように、太陽には体内リズムを整えて朝型の生活に導く効果があり、さらに気持ちを安定させる脳内物質「セロトニン」を増やす効果も期待できます。

セロトニンの分泌量が不足すると睡眠障害に陥りやすくなるため、セロトニンを増やすためにも毎朝太陽の光を浴びてから活動を始めるよう、心がけてみてください。

うつ病特有の憂うつ感や不安感は夕方になるに連れて晴れていく傾向が

うつ病の症状として最も代表的なものが「憂うつ感」です。気分が塞ぐ、わけもなく落ち込むといった症状も同様で、悲しくなる、涙が出るなどの症状が現われることもあります。

誰しも憂うつになることはあるものですが、うつ病の場合は憂うつ感が長期間続くことが大きな特徴として挙げられます。

もし、すごく嫌なことがあって憂うつな気分になってしまった日でも、気分を晴らすために趣味を楽しんだり、友達や家族にちょっと愚痴を話してみたり、お風呂に入ってリフレッシュしたり、夜ぐっすり眠ったりすることで、落ち込んでいた気持ちは徐々に晴れていきます。

こうして次第に晴れていくような憂うつ感であれば問題はないのですが、うつ病を発症している場合は、憂うつな気分が2週間以上も現れるようになるため、長期間同じ症状が続いているという場合は注意が必要です。

ひどい憂うつ感は仕事や学校に行くことさえもできなくなってしまうこともありますし、家事や育児に対しても無気力になってしまうこともあります。

また、うつ病は特に朝起きてから憂うつ感を感じることが多く、夕方になるに連れて気分が楽になってくる、という特徴も持っています。

朝は気分が重かったのに夜になったら気分が楽になってきた、という場合はもちろん、また翌日の朝には憂うつ感が襲ってくる、というような場合もうつ病を発症している恐れが高いと見られます。

うつ病は憂うつ感の他にも、何の理由もないのに漠然とした不安を感じることもありますし、ちょっとしたことでイライラしやすくなって他人にあたってしまうこともあります。

人それぞれ現われる症状には違いがありますが、こうした精神的な症状以外にも睡眠障害、食欲不振、倦怠感といった症状が現われることもあるので、身体的な症状にも目を向けることが重要です。

特に睡眠障害は非常によく見られる症状で、不安を感じたりイライラしたりすることで夜眠れなくなるとか、夜中に必ず起きてしまうとか、明け方に起きてしまうといった症状が長引いている場合は、一度心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

現代人の中には睡眠障害を抱えている人が多く見られていますが、うつ病が関係している睡眠障害の場合もありますし、睡眠障害からうつ病を発症してしまうケースも少なくないため、睡眠に関して悩みがあるという皆さんは、早めに医師に相談してみましょう。

うつ病は放っておくと症状が悪化し、他の精神疾患を併発する恐れも高くなります。パニック障害などはうつ病と併発しやすい精神疾患なので、既にパニック障害を発症している皆さんもうつ状態に陥らないようにすることが必要となっています。

うつ病もパニック障害も治療を行なうことで症状を緩和させていくことができますから、まずは今現れている症状について医師に相談すること、もしうつ病などの精神疾患を発症していた場合は適切な治療を受けることが先決です。

自分の好きなこと・趣味が楽しいと思えなくなってしまったら要注意

◯◯をしていると楽しい、◯◯をしているときは嫌なことを忘れられて元気になる、といった経験はありますか?夢中になれる趣味や好きなことがあるだけで、人は気分が明るくなり前向きな気持ちになることができます。

もし嫌なことがあった日でも、趣味や好きなことを楽しむことによって嫌なことも忘れてしまいますし、気持ちを切り替えるきっかけになることもあります。

趣味や好きなことを思い切り楽しんだ日には「また明日から頑張ろう」と思えるようにもなるため、仕事や勉強に対するやる気に変わっていくこともあります。

しかし、うつ病を発症している場合は、こうした趣味や好きなことを楽しむことができなくなってしまいます。今まで楽しいと思えていたことも楽しいと思えなくなり、自分の好きなことさえにも無気力になってしまうのです。

周りから見ているとまるで人が変わってしまったように思えてしまいますが、これはその人が変わってしまったのでなく、うつ病という病気がそうさせてしまっているのです。

うつ病を発症すると、今まで好きだった趣味を楽しめなくなるだけではなく、何があったわけでもないのに気分が塞ぐ、憂うつで不安な気持ちになる、イライラするなど、精神的な不安定さが目立つようになります。

また睡眠障害が現れることも多く見られていますし、食欲がなくなってしまう人も少なくありません。

何事に対してもやる気が出なくなり、だるさや倦怠感を強く感じることもあるので、最初は「風邪を引いたのかな?」と勘違いしてしまうケースもありますが、精神的な症状も併せて長期的に症状が続いている場合は、早めに心療内科や精神科を受診してください。

風邪かどうか分からない場合には、一度内科を受診して診察してもらっても良いでしょう。新しい病院に行くことに対して抵抗感があるような場合は、かかりつけの医師に相談してみることもおすすめです。

何らかのうつ病の症状が現れている、少しでもおかしいと感じたことがあれば、まずは病院に行って診てもらうようにしてください。うつ病は放っておいても症状は改善されませんし、それどころか悪化してしまう恐れが高まってしまいます。

できるだけ早く症状に気づき、治療を始めることが重要なので、「うつ病かもしれない」と感じたら病院を受診するようにしましょう。

これは自分自身だけではなく、周りの人たちにうつ病の症状が現れている場合も同様です。

最近好きなことをしていても元気がないとか、趣味を楽しまなくなったとか、周りの家族や友達、恋人などに何らかの変化ご見られた場合は、一度よく話を聞いてあげると良いでしょう。

いきなり心療内科や精神科に行くことを勧めても拒否されてしまうことも珍しくありません。まずは皆さんが話を聞いてあげてから、病院に行って治療した方が良い、ということを伝えるようにしましょう。

決して強要はせず、ちょっと休んでみたら?と優しく声をかけてあげてください。

イライラ感が強く現われるうつ病の症状、まずは薬でしっかり治療を

最近ちょっとしたことでイライラすることが増えた、イライラして周りの人にあたってしまう、何の理由もないのに気が立っている、イライラするだけではなく急激に落ち込むこともある、といった症状が長期間が現れているような場合は「うつ病」を発症している恐れが考えられます。

うつ病の代表的な症状には憂うつ感、不安感、気分の落ち込みなどの症状がありますが、イライラ感もまたうつ病を発症している際によく見られる症状です。

もちろん、誰にでもストレスが溜まることによってイライラしてしまうことはありますが、うつ病を発症している場合はイライラ感が長く続くことが特徴と見られています。

健康な状態ならば、ストレスを発散することでイライラは解消されていきます。しかし、うつ病の場合はストレスを発散することもできなくなってしまうため、イライラは募るばかりとなってしまいます。

こうしたイライラ感は抗不安薬などで緩和させていくことができますので、まずは早めに心療内科や精神科を受診してみてください。

うつ病は治療を受けることで症状を改善させることのできる病気です。うつ病を発症した原因を取り除くことも重要ですが、うつ病を発症してしまった以上、症状をしっかり治療することも大切です。

病院では主に薬を使用した「薬物療法」が行なわれ、先ほど挙げた抗不安薬や抗うつ薬などを服用することでうつ病の症状を緩和させていくことができます。

うつ病の症状は人それぞれ異なるため、処方される薬についても違いがありますが、医師とよく相談の上で薬物療法を続けていきましょう。薬を服用することによって、イライラ感だけではなく憂うつ感や不安感も解消していくことができるようになります。

ただ、うつ病は薬物療法だけで治せるものではありません。薬を服用するだけではうつ病を完治させることはできませんので、皆さん自身がうつ病に対してしっかり向き合いながら治療を続けていくことが大切です。

うつ病を発症した時と同じような状況にならないようにすること、疲れやストレスを溜めないこと、自分の性格を見つめ直してみることなどもうつ病の症状を改善させるためには必要なことです。

また、うつ病をはじめとした精神疾患の治療法には「認知行動療法」も用いられていますが、認知行動療法を行なうことによってうつ病を再発しにくい状態に導いていくことも可能です。

うつ病は再発しやすい病気なので、再発を防ぐためにも自分自身でうつ病に立ち向かっていくよう心がけていきましょう。

そのためにも、薬だけに頼らず自ら行動を起こしていくことも必要なのですが、うつ病を発症した当初は自分から行動を起こすことさえもままならない状態です。

回復期に入ったとしても症状には波があるため、気分が明るくなっていてもふとした拍子に落ち込んでしまう、ということも少なくありません。周りにいる皆さんは、症状をよく見ながら協力していくようにしましょう。

軽度のうつ病の場合はすぐに治療を始めることで回復の見込みも早く

同じうつ病でも、症状の程度には患者それぞれ差があるものです。軽いうつ状態の人もいれば、重度のうつ病を発症してしまっている人いるため、「うつ病」と一括りにしても現われる症状に違いがあることも少なくありません。

一見するとうつ病に見えないような人でも、実はうつ状態に悩まされているということもありますし、うつ病という病名に甘えて周りの人に頼ってばかりいるタイプの人もいるので、うつ病だからといって全ての人に同じ症状が現われるとは限らないのです。

このように、うつ病には様々な症状がありますが、ここでは軽度のうつ病に注目して見ることにしましょう。

軽度のうつ病の場合は、憂うつになる、わけもなく気分が塞ぐ、疲れやすい、食欲がない、不眠の状態が続いているなど、うつ状態ではあるもののまだそれほど症状が進行していないため、すぐに治療を始めることで回復の見込みも早くなります。

主に「薬物療法」が用いられますが、医師から指示された通りに薬を服用することで、うつ状態は徐々に落ち着いていきます。

しかし、一度落ち着いたからといって油断してはいけないのがうつ病の厄介な点です。うつ病は再発しやすい病気であるため、良くなったと思ってもまたうつ状態に陥ってしまうケースも珍しくないのです。

ちょっとしたことがきっかけで再びうつ状態に陥ってしまい、うつ病自体が悪化してしまうこともありますから、うつ病が良くなっているかどうかは医師の判断に任せるようにしましょう。

決して自分の判断で薬を服用することをやめたり、薬の量を減らしたりせず、医師の指示に従うようにしてください。

また、軽度のうつ病の場合は、薬物療法だけではなく「認知行動療法」も行なうことで再発しにくい状態に導いていくこともできます。

認知行動療法は薬物療法によって症状がある程度落ち着いてこなければ行なうことができませんが、認知行動療法を行なうことによってうつ病を悪化しにくく、再発しにくくすることができるため、軽度のうつ状態が落ち着いているようであれば、認知行動療法も取り入れていくことをおすすめします。

また、自分自身で物事の捉え方を変えてみたり、環境を変えてみたり、性格を見直してみたりすることも、うつ病の悪化や再発を防ぐためには有効です。

物事の捉え方や性格はそう簡単に変えられるわけではありませんが、自分が楽な気持ちで過ごせるよう、少しでも変化を与えるよう心がけてみましょう。

その他、栄養バランスの整った食生活を送ること、適度な運動を生活に取り入れること、朝型の生活に切り替えて夜はしっかり眠ることなど、規則正しい生活習慣を心がけることもうつ病の悪化を防ぐことができます。

生活習慣が乱れていると自律神経にも乱れが現れてくるため、憂うつ感や不安感を感じやすくなります。自律神経のバランスを整えることでうつ状態も緩和されていくので、生活習慣を見直すようにしていきましょう。

食べることに対して興味がなくなった、食欲不振もうつ病の症状の一つ

ここのところ食欲がなくなってきた、食べることに対して興味がなくなったなど、食生活に変化が見られたことはないでしょうか?

食生活の変化は生活環境が変わったり、ストレスが溜まったり、何か悩みごとがあった時に現われることが多いのですが、何らかの病気を発症している場合にも食欲不振の症状が現れることがあります。

病気といっても胃腸炎などの内臓疾患の場合もありますし、ガンなどの病気が関係していることもあるため原因は様々ですが、実はうつ病などの精神疾患を発症した場合にも食欲不振になってしまうことがあります。

食欲がないという他にもうつ病の代表的な症状が現れているようであれば、早めに医師に相談してください。

うつ病が発症する原因としては、ストレスが大半を占めているため、同じくストレスによって起こりやすくなる食欲不振と大きな関わりがあります。

ストレスから食欲がなくなりうつ状態に陥る場合もありますし、ストレスによってうつ病を発症したことで食欲不振になってしまったという場合もあるので、人それぞれ経緯は少しずつ異なるものの、精神疾患とストレス・食欲の関係性は非常に深いものがあります。

人は食べることで生きていくことができますから、食欲がなくなる=生きていく力が失われていく、というようにも考えることができます。

健康的な生活を送るためには、栄養バランスの整った食事を摂ることが大切ですし、反対に栄養が偏っている食事ばかりを摂っていると体調を崩しやすくなり、様々な病気にもかかりやすくなります。

精神疾患もその一つで、食事から摂る栄養のバランスが悪いと自律神経が乱れやすくなるため、精神状態が不安定になってしまうことがあるのです。

また、うつ病の発症原因として考えられている「セロトニン」という脳内物質の不足も、食欲不振と関係しています。

セロトニンには気持ちを安定させて落ち着かせていく効果があるのですが、うつ病を発症している患者の場合は、このセロトニンの濃度が低くなっているため、うつ状態に陥りやすくなっていると考えられています。

気分が落ち込む、憂うつになるといった症状はセロトニンの濃度が低いことが原因とされ、さらには何となく食べる気がしないとか、食べることに興味がない、といった症状にもセロトニンの濃度が関わっていると言われているのです。

セロトニンが不足すると睡眠障害に陥ることもありますし、漠然とした不安感を感じることもあり、人によっても様々な症状が現れるようになるのですが、食欲不振についてもセロトニンの濃度が大きく関わっていますので、食欲がない状態が長期的に続いている場合は、すぐに心療内科や精神科を受診しましょう。

もしうつ病を発症してしまっていても、しっかり治療を受けることでうつ病の症状を和らげていくことができます。医師の指示に従って治療を受け、うつ病による食欲不振を改善させていきましょう。

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