強迫性障害とうつ病

物事に対するこだわりが過剰に現われてしまう「強迫性障害」とうつ病

皆さんは何か物事に対してこだわっていることはありますか?食べ物の食べ方、寝る時の姿勢、お風呂に入った時に身体を洗う順番など、ちょっとしたこだわりから「絶対にやらなければ気が済まない」というこだわりまで様々あることかと思いますが、このこだわりが過剰に現れてしまうのが「強迫性障害」です。

例えば、手をよく洗っていてもまだ汚れている気がして何度も何度も手をあ洗ってしまうとか、掃除をしてもまだゴミが残っている気がして掃除が一向に終わらないといったように、強迫性障害の人は何か一つの物事に対して過剰にこだわってしまう傾向が強く見られています。

また「○○は○○しなければならない」といったように、一つの考え方に捕らわれがちな性格の人も強迫性障害を発症しやすくなっているため、性格の面からも注意していくことが重要となっています。

そして、このような強迫性障害はうつ病との併発率も高くなっていることが特徴として挙げられます。うつ病と発症しやすい精神疾患にはパニック障害や摂食障害がありますが、強迫性障害もまたうつ病と一緒に現われることが多い精神疾患となっています。

うつ病を発症すると憂うつ感や不安感、恐怖感などネガティブな感情がつきまといますが、強迫性障害と併発している場合は、不安感や恐怖感が現われることが多く見られています。

何か物事に対して大きな不安がある、何か行動を起こすことに対して恐怖がある、といったように、不安や恐怖に捕らわれてしまうことで考えることや行動することができなくなってしまうのです。

強迫性障害はうつ病と併発することで、さらに不安感や恐怖感が大きくなってしまうので、どちらの症状もしっかり治療していくことが必要となります。

心療内科や精神科ではうつ病の治療も強迫性障害の治療も行なわれていますので、少しでもおかしいと思ったらまずは医師に相談してみてください。

本人自身が気付いていなくても、周りにいる家族の皆さんなど「最近様子が変わった」とか、変化が見られているようであれば、それとなく話を聞いてみるようにしましょう。

また、うつ病も強迫性障害も脳内物質の「セロトニン」の不足が発症の原因と考えられているため、セロトニンの分泌力を高めていくことによって、症状を和らげていくことが可能となっています。

セロトニンはうつ病や強迫性障害の薬物療法で用いられる「抗うつ薬」でも補うことができますが、普段の生活習慣からでもセロトニンを増やしていくことはできます。

栄養バランスの良い食生活を心がけること、適度な運動を行なうこと、早寝早起きをして朝型の生活を送ること、太陽の光を浴びることなど、実生活の中でセロトニンの働きを高めていくこともできますので、薬物療法に頼るだけではなく、生活リズムを整えて規則正しい毎日を送れるよう心がけていきましょう。

その他にも、認知行動療法によって強迫性障害とうつ病を改善していくこともできます。