孤独感を感じるうつ病

誰にも必要とされていない、自分の必要性を感じられなくなるうつ病

人は自分が誰かに必要とされていると感じることで安心感を得ることができます。誰かに信頼されている、誰かが自分のことを大切に思っていてくれている、と思うだけでも生きていく力になりますよね。

でも、時々はネガティブな気持ちになってしまい「自分は誰にも必要とされていない人間なんだ」と思ってしまうこともあるかと思います。

この感情が一時的なものであれば、誰かから優しい言葉をかけてもらったり、ストレスや疲れを解消したりすることで次第に薄れていくのですが、うつ病を発症している場合は「自分は必要とされていないんだ」と思うことが長期間続くことが特徴となっています。

誰でもネガティブな気持ちになることはありますし、気分が落ち込んだり憂うつになったりすることもあります。

しかし、ほとんどは時間が経つにつれて薄れていく感情なので、徐々に明るい気分を取り戻すことができるのであれば、その場合はうつ病ではありません。

ただ、自分の必要性についてネガティブに考えてしまうことが長期的に続くような場合は、うつ病を発症している危険性が高いと見て良いでしょう。2週間以上憂うつな気分や不安感が続いているという皆さんは、早めに医師に相談するようにしてください。

健康な状態では次第に気分は明るくなっていきますし、自分の力で元気を取り戻すことも可能ですが、うつ病の場合は気分を安定させるためにまず薬による治療が必要となります。

抗うつ薬などを主に使用する「薬物療法」によって、憂うつな気分を改善させていくことができるので、「うつ病かもしれない」と感じたら、早めに心療内科や精神科を受診するようにしましょう。

うつ病の症状は放っておいても治すことはできません。うつ病は「気分障害」と呼ばれる病気ですが、決して気の持ちようでどうにかなる症状ではないのです。

うつ病の患者は脳内物質の「セロトニン」が不足していると考えられているため、抗うつ薬によってセロトニンを補い、うつ状態を緩和させていくことが必要とされています。

うつ病は他人から見ると「本当に病気なの?」と思われてしまう程分かりにくい病気なのですが、本人の辛さは想像を絶するものです。

仕事や勉強を頑張りたいと思っても、自分が思った通りに頑張ることができないのがうつ病です。

人によっては今まで付き合ってきた性格に変化が見られ、まるで人が変わったように見られてしまうこともありますが、これもうつ病という病気がそうさせてしまっているため、患者本人が変わってしまったわけではありません。

うつ病は患者本人にとってもわけのわからない病気でもあるので、周囲の人々の理解をすぐに求めることは難しいことではありますが、うつ病という病気について知ることで症状の進行を抑制したり、あらかじめ発症を防いだりすることも可能ですので、うつ病を発症している患者が周りにいる皆さんは、うつ病について知ることから始めてみることをおすすめします。