軽いうつ病について

軽度のうつ病の場合はすぐに治療を始めることで回復の見込みも早く

同じうつ病でも、症状の程度には患者それぞれ差があるものです。軽いうつ状態の人もいれば、重度のうつ病を発症してしまっている人いるため、「うつ病」と一括りにしても現われる症状に違いがあることも少なくありません。

一見するとうつ病に見えないような人でも、実はうつ状態に悩まされているということもありますし、うつ病という病名に甘えて周りの人に頼ってばかりいるタイプの人もいるので、うつ病だからといって全ての人に同じ症状が現われるとは限らないのです。

このように、うつ病には様々な症状がありますが、ここでは軽度のうつ病に注目して見ることにしましょう。

軽度のうつ病の場合は、憂うつになる、わけもなく気分が塞ぐ、疲れやすい、食欲がない、不眠の状態が続いているなど、うつ状態ではあるもののまだそれほど症状が進行していないため、すぐに治療を始めることで回復の見込みも早くなります。

主に「薬物療法」が用いられますが、医師から指示された通りに薬を服用することで、うつ状態は徐々に落ち着いていきます。

しかし、一度落ち着いたからといって油断してはいけないのがうつ病の厄介な点です。うつ病は再発しやすい病気であるため、良くなったと思ってもまたうつ状態に陥ってしまうケースも珍しくないのです。

ちょっとしたことがきっかけで再びうつ状態に陥ってしまい、うつ病自体が悪化してしまうこともありますから、うつ病が良くなっているかどうかは医師の判断に任せるようにしましょう。

決して自分の判断で薬を服用することをやめたり、薬の量を減らしたりせず、医師の指示に従うようにしてください。

また、軽度のうつ病の場合は、薬物療法だけではなく「認知行動療法」も行なうことで再発しにくい状態に導いていくこともできます。

認知行動療法は薬物療法によって症状がある程度落ち着いてこなければ行なうことができませんが、認知行動療法を行なうことによってうつ病を悪化しにくく、再発しにくくすることができるため、軽度のうつ状態が落ち着いているようであれば、認知行動療法も取り入れていくことをおすすめします。

また、自分自身で物事の捉え方を変えてみたり、環境を変えてみたり、性格を見直してみたりすることも、うつ病の悪化や再発を防ぐためには有効です。

物事の捉え方や性格はそう簡単に変えられるわけではありませんが、自分が楽な気持ちで過ごせるよう、少しでも変化を与えるよう心がけてみましょう。

その他、栄養バランスの整った食生活を送ること、適度な運動を生活に取り入れること、朝型の生活に切り替えて夜はしっかり眠ることなど、規則正しい生活習慣を心がけることもうつ病の悪化を防ぐことができます。

生活習慣が乱れていると自律神経にも乱れが現れてくるため、憂うつ感や不安感を感じやすくなります。自律神経のバランスを整えることでうつ状態も緩和されていくので、生活習慣を見直すようにしていきましょう。