うつ病の血液検査

血液に含まれる物質からうつ病がわかる?血液検査も一つの診断基準

自分がうつ病であるかどうかを診断するには、まず病院に行って医師にしっかり診てもらうことが必要です。自己判断で「うつ病かもしれない・・・」と思っている皆さんも多いかと思いますが、うつ病を発症していない場合もありますし、うつ病以外の病気を発症している恐れも考えられます。

うつ病と併発してパニック障害などを発症しているケースも少なくありますので、個人で勝手に判断するのではなく、医師の診察を受けることからうつ病と向き合っていくようにしましょう。

また、近年では血液検査をすることによってうつ病であるかどうかを診断することもできるようになりました。

血液中には「血しょう」と呼ばれる部分がありますが、この血しょう中に含まれている代謝物質を検査することで、うつ病を発症しているか発症していないかを診断することができるのです。

うつ病を発症している人と健康な人との血液を採取して検査したところ、血しょうに含まれている「エタノールアミンリン酸(EPA)」と呼ばれる神経物質の濃度に差があることが分かったことから、血液検査によって血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度を調べることで、うつ病を発症しているかどうかを診断することができるようになったのです。

うつ病を発症している人の血しょうに含まれているエタノールアミンリン酸の濃度は、健康な人と比較すると低いため、「うつ病を発症しているかもしれない」と自分自身で感じている場合は、まず血液検査を受けることでうつ病かどうかを診断することも可能となっています。

しかし、血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度が低いからといって、すべての人がうつ病を発症しているとは限りません。

反対に血液検査で異常がない、と診断された場合でも、精神的・身体的に現れている様々な症状からうつ病を発症していると診断されることもあります。

うつ病は人それぞれ違った症状が現われることが特徴の精神疾患です。この症状がないからうつ病ではない、とも言い切れませんし、この症状が現れているからうつ病を発症している、とも言い切れないので、血液検査の診断結果についても一概には言えない部分があるのです。

血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度は、うつ病を発症していることを調べるためのきっかけにはなりますが、血液検査がすべてではないので、あくまでも診断基準の一つとして考えておくようにしましょう。

また、うつ病を発症しているかどうか分からない、という場合はまず誰かに自分の話を聞いてもらうことをおすすめします。

人は話を聞いてもらうだけで心は楽になるものです。でもいきなり心療内科や精神科に行くことは気が引けてしまう人も多いかと思います。

軽い症状であれば話を聞いてもらうだけでも症状は落ち着くこともあります。病院に行く前に身近な家族や仲の良い友達や職場の同僚などに話を聞いてもらうと良いでしょう。