認知行動治療とは

認知行動療法による治療や柔軟な考え方を身につけることも効果的

うつ病を治療するためには、抗うつ剤などの薬を服用する薬物療法を用いることが一般的と考えられていますが、うつ病の治療に効果的なのは薬物療法だけではありません。

薬物療法と併せて「認知行動療法」を行なうことによって、うつ病の症状をより効果的に改善させていくことができますので、これまで薬物療法を主に続けてきた皆さんは、認知行動療法を始めてみてはいかがでしょうか?

ただ、認知行動療法は今まで生きてきた自分の考え方を変えなければならない治療法なので、患者にとっては辛い部分も多い治療になることは避けられません。

実際に医師から認知行動療法を勧められたことがある、という人も多いかと思いますが、認知行動療法は人によって合う場合と合わない場合もありますし、始める時期によっても効果には差が現れることが特徴的です。

しかし、薬物療法を続けてきたことでうつ状態が落ち着いているようであれば、少しずつ認知行動療法を始めてみることをおすすめします。

認知行動療法は、うつ病を発症した原因の一つでもある自分の考え方や生き方を変えていくことで、うつ状態が現れにくい状態に改善させていくことができる治療法となっています。

薬物療法では薬の効果によってうつ状態を落ち着かせることができますが、認知行動療法では自らうつ状態に立ち向かっていく努力が必要となります。

そのため、うつ状態が強く現れている時期には向かない治療法なので、認知行動療法を始める時期には十分に注意しなければなりません。

一般的には回復期に行なうと効果的と言われていますので、医師の判断で回復期に入った頃から認知行動療法を始めてみることがおすすめです。

ただし、回復期の状態についても人それぞれ程度は異なるので、決して無理をしないようにしてください。無理して認知行動療法を続けてしまうと、かえってうつ病が悪化してしまうおそれもあります。

うつ病を発症した患者が自分の考え方や生き方を変えていくということは、うつ病を発症していない人々以上に難しいことなので、それぞれのペースで少しずつ続けていくことが大切です。

認知行動療法ではなくても、柔軟な考え方を身につけることから始めてみても良いですね。

また、認知行動療法はうつ病だけではなくパニック発作が起きる「パニック障害」などでも用いられている治療法です。

パニック障害とは、突如として現われるパニック発作によって発症する精神疾患で、うつ病と併発することも多く見られていることが特徴です。

しかし、うつ病に比べて認知行動療法の効果が高いため、パニック障害の傾向が強い場合は認知行動療法をメインに取り入れてみることをおすすめします。

もちろん最初は辛い部分もありますが、少しずつハードルを上げていくことで不安や恐怖を克服していくことができるようになります。信頼できる医師や家族の力を借りながら、認知行動療法を始めてみましょう。