うつ病治療における薬の服用

勝手な判断は避けて、薬物療法では必ず医師の指示に従って薬の服用を

強い不安感や憂うつ感、イライラする、食欲がなくなる、不眠、無気力などの症状は、うつ病の代表的な症状です。

うつ病を発症すると今まで問題なく頑張れたことが頑張れなくなったり、疲れやすくなったり、趣味も楽しめなくなったり、気分が落ち込んでしまうことが多くなります。

いわゆる「心の病」と呼ばれる精神疾患の一つですが、精神疾患は単なる気の持ちようで改善されるわけではありません。楽しいことを考えようと思っても憂うつ感が邪魔をしてしまい、気分の落ち込みに拍車をかけてしまいます。

うつ病は心因的な問題が発症の原因になっていることがほとんどですが、ストレスを解消することさえも無気力になってしまうため、さらに憂うつな気持ちを高めてしまうのです。

しかし、うつ病を発症してしまったとしても、しっかり治療を受ければ症状を改善させていくことは可能です。では、うつ病を改善するためにはどのような治療が効果的なのでしょうか?

まず一般的にもよく知られているのが「薬物療法」になります。薬物療法は患者が薬を服用することでうつ病の症状を緩和させていく治療法ですが、軽度のうつ病から重度のうつ病まで幅広く用いられています。

また、うつ病以外にもパニック障害など他の精神疾患の治療にも効果を発揮しているので、薬を服用することからうつ病の治療を始めていく、というケースが多く見られています。

薬物療法で使用される薬としては、まずうつ状態を緩和させる「抗うつ剤」が挙げられます。

うつ病特有のうつ状態を緩和させ、落ち込んだ気分を明るくしていく効果があり、不安や焦燥感を改善させて気分を落ち着けていくことも可能です。

疲れてやる気が出ない症状が現れている場合でも、意欲を向上させる効果も期待できるので、うつ状態全般の症状を改善させるためには抗うつ剤の使用が第一となっています。

また、うつ病の発症には、脳内物質の「セロトニン」が不足してしまっていることも原因の一つと考えられていますが、抗うつ剤には脳内のセロトニン濃度を高めていく働きも期待できます。

セロトニンの濃度が高まると気分が落ち着き、うつ状態を感じにくくなっていくので、うつ病の治療の一つとしてセロトニンの濃度を高めることが重要と考えられているのです。

こうした薬物療法を行なうことで、うつ病の症状を徐々に回復させていくことができますので、医師の指示に従って薬を服用するようにしましょう。勝手な判断で服用量を増やしたり減らしたりすることは絶対に避けてください。

うつ病の治療に使われる薬は用法や容量を誤ると身体的に大きな影響が現われることもあるので、医師から決められた時間に決められた容量を守って薬を服用するようにしましょう。

その他、認知行動療法や周りの人々とのコミュニケーションなどもうつ病治療の一貫です。克服するためには、薬物治療に依存するのではなく、自らうつ病に立ち向かっていくことも大切です。