うつ病の治療や診断

記事一覧

認知行動療法による治療や柔軟な考え方を身につけることも効果的

うつ病を治療するためには、抗うつ剤などの薬を服用する薬物療法を用いることが一般的と考えられていますが、うつ病の治療に効果的なのは薬物療法だけではありません。

薬物療法と併せて「認知行動療法」を行なうことによって、うつ病の症状をより効果的に改善させていくことができますので、これまで薬物療法を主に続けてきた皆さんは、認知行動療法を始めてみてはいかがでしょうか?

ただ、認知行動療法は今まで生きてきた自分の考え方を変えなければならない治療法なので、患者にとっては辛い部分も多い治療になることは避けられません。

実際に医師から認知行動療法を勧められたことがある、という人も多いかと思いますが、認知行動療法は人によって合う場合と合わない場合もありますし、始める時期によっても効果には差が現れることが特徴的です。

しかし、薬物療法を続けてきたことでうつ状態が落ち着いているようであれば、少しずつ認知行動療法を始めてみることをおすすめします。

認知行動療法は、うつ病を発症した原因の一つでもある自分の考え方や生き方を変えていくことで、うつ状態が現れにくい状態に改善させていくことができる治療法となっています。

薬物療法では薬の効果によってうつ状態を落ち着かせることができますが、認知行動療法では自らうつ状態に立ち向かっていく努力が必要となります。

そのため、うつ状態が強く現れている時期には向かない治療法なので、認知行動療法を始める時期には十分に注意しなければなりません。

一般的には回復期に行なうと効果的と言われていますので、医師の判断で回復期に入った頃から認知行動療法を始めてみることがおすすめです。

ただし、回復期の状態についても人それぞれ程度は異なるので、決して無理をしないようにしてください。無理して認知行動療法を続けてしまうと、かえってうつ病が悪化してしまうおそれもあります。

うつ病を発症した患者が自分の考え方や生き方を変えていくということは、うつ病を発症していない人々以上に難しいことなので、それぞれのペースで少しずつ続けていくことが大切です。

認知行動療法ではなくても、柔軟な考え方を身につけることから始めてみても良いですね。

また、認知行動療法はうつ病だけではなくパニック発作が起きる「パニック障害」などでも用いられている治療法です。

パニック障害とは、突如として現われるパニック発作によって発症する精神疾患で、うつ病と併発することも多く見られていることが特徴です。

しかし、うつ病に比べて認知行動療法の効果が高いため、パニック障害の傾向が強い場合は認知行動療法をメインに取り入れてみることをおすすめします。

もちろん最初は辛い部分もありますが、少しずつハードルを上げていくことで不安や恐怖を克服していくことができるようになります。信頼できる医師や家族の力を借りながら、認知行動療法を始めてみましょう。

うつ病の典型的な症状を緩和させる効果も、漢方薬によるうつ病治療

何があったわけでもないのに憂うつで悲しい気持ちになる、わけもなく涙が出る、ちょっとしたことでイライラする、食欲がなくよく眠れなくなった、こうした症状はうつ病の典型的な症状として挙げられます。

うつ病は精神疾患の一種で、主に憂うつ感や気分の落ち込みといった精神的症状、食欲不振や睡眠障害などの身体的症状が現われることが特徴で、風邪を引いているだけと思われることもありますし、他人から見るとただ怠けているだけと見られることも少なくありません。

以前は「うつ病はわがまま病」とも言われていたこともあり、現在もうつ病=わがままを言っているだけ、というイメージを持っている人も多いようです。

しかし、うつ病はただのわがままや怠け癖ではなく、現在では病気の一つとして考えられていますので、しっかり治療をすることも可能となっています。

では、うつ病の治療はどのようなことを行なっていくのでしょうか?うつ病は主に「薬物療法」によって治療していくことになります。

従来型のうつ病の場合は「抗うつ剤」を使用してうつ状態を落ち着けていくことができるので、病院からは抗うつ剤を処方される場合がほとんどです。

ただし、うつ状態と躁状態が繰り返し現われるタイプのうつ病である「双極性障害」の場合は、気分安定薬や抗精神病薬を使用することが一般的となっています。

双極性障害に抗うつ剤を使用すると、躁状態が悪化してしまう恐れが考えられるため、気分安定薬や抗精神病薬を使用して治療を行なっています。

うつ病にも様々なタイプがあるので、服用する薬については医師の指示に従うようにしましょう。

また、近年では「漢方薬」を利用したうつ病の治療も行なわれています。漢方薬にはそれぞれ異なる効能がありますが、うつ病の典型的な症状である憂うつ感や気分の落ち込みを緩和させる効果がある漢方薬もあるため、うつ病の治療薬として使用することができるようになっています。

うつ状態の改善に効果的な漢方薬としては、柴胡加竜骨牡蠣湯、桂枝加竜骨牡蠣湯、柴胡桂枝乾姜湯、加味逍遥散、香蘇散、甘麦大棗湯、半夏厚朴湯などが代表的で、特に柴胡桂枝乾姜湯や香蘇散は気分の落ち込みに大変効果的とされています。

また、イライラ感には柴胡加竜骨牡蠣湯が効果的ですし、睡眠障害にも柴胡加竜骨牡蠣湯は効果を発揮してくれます。

漢方薬は皆さんそれぞれの症状に沿った効能があるものを服用することができるので、人によって現れる症状が異なるうつ病には最適となっています。

しかし、場合によっては漢方薬の成分が体質的に合わないこともあるため、その点はあらかじめ注意が必要です。そして必ず医師の指示に従って服用するよう気をつけてください。

自己判断で漢方薬服用してしまうと、体調が変化してしまう恐れもあり、うつ病の症状の変化にも繋がってしまいますので、医師から処方された漢方薬だけを服用するようにしましょう。

毎日しっかり睡眠を取れる状態にすることはうつ病の初期治療に最適

「もしかしたらうつ病かも・・・」そう感じたら、早めに心療内科や精神科の医師に相談することをおすすめします。うつ病は自分でも知らない間に進行してしまうので、気付いた時に対処をしておくことが重要です。

初期段階で治療を始めれば、症状も軽く済みますし、回復できるまでの期間も短くなります。少しでもおかしいな、と思ったらすぐに医師に相談してみください。

また、もし周りに「うつ病かもしれない」と思うような人がいれば、一度よく話を聞いてみるなどして、心の負担を軽くしてあげると良いでしょう。

うつ病の初期段階では、誰かに自分の話を聞いてもらえるだけでも気持ちを安定させることができます。最近元気がない、急激に落ち込むことが増えたなど、家族や友達など周りの人に変化が見られたような場合は、話を聞くだけで良いのでぜひ協力してあげてください。

自分自身で「うつ病かもしれない」と思っている場合も、信頼できる人に話してみましょう。病院でカウンセリングを受けるだけでも気分の落ち込みが改善されることもあります。

うつ病の治療としては「薬物療法」や「認知行動療法」が用いられていますが、初期段階のうつ病の場合はこうした治療を行なわずに症状を緩和させていくことも可能です。

場合によっては「抗不安剤」や「睡眠導入剤」といった薬を処方されることもありますが、抗うつ剤を使用するまでには至らないことも多く見られています。

抗うつ剤にはうつ状態を改善させる効果がありますが、うつ病の初期段階では憂うつ感などの精神的な症状よりも、だるさや疲れなど身体的な症状が現れやすいことが特徴となっています。

例えば睡眠障害が主に現れているような場合は、睡眠導入剤を服用するだけでも症状を改善させていくことができます。

うつ病の発症後は朝早く起きてしまう、夜中に必ず起きてしまうなど、よく眠れていない場合がほとんどなので、医師から睡眠導入剤を処方されることがよくあります。

睡眠は身体的な疲れを取るだけではなく、体内リズムを整えて精神的な安定を得るためにも効果的なので、睡眠状況を改善するだけでもうつ状態から抜け出すことができます。

よく眠れていない、という状態が長期間続くようであれば、一度心療内科や精神科の医師に相談してみると良いでしょう。

睡眠の他にも、規則正しい食生活を送ること、朝起きたら必ず太陽の光を浴びること、適度な運動を心がけることなども、初期段階のうつ病治療に効果的となっています。

うつ病の発症原因の一つに脳内物質である「セロトニン」の不足が考えられていますが、このような対策法はセロトニンの濃度を高める効果が期待できます。

抗うつ剤でもセロトニンの濃度を高めることはできますが、初期段階のうつ病の場合は生活リズムを整えることから始めてみることをおすすめします。

規則正しい生活はうつ病予防にもなりますので、うつ病の症状が気になっている皆さんも始めてみてください。

電気でうつ病を治療できる?「電気けいれん療法」を利用できる症状

不意に現れる憂うつ感や不安感、ちょっとしたことでイライラしてしまう、気分が塞ぐ、生きていても意味がないのではないかと思うようになるなど、うつ病を発症すると様々な精神的症状が現われるようになります。

また食欲がなくなったり、夜中に起きてしまったり、朝早く起きてしまったり、身体が重くだるくなったりといった身体的症状が現われることもうつ病の特徴です。

自分ではただ疲れが溜まっているだけ、ちょっと風邪気味なだけ、と思っていても、2週間以上継続して症状が現れているような場合は、うつ病が関連している症状であることが考えられます。

うつ病は私達現代人にとってとても身近な病気の一つです。その多くがストレスなどの心因的問題が原因となっていることから、「心の病」とも言われています。

さらに近年では若年層の発症率が高い現代型のうつ病や、子供がうつ病を発症するケースも多く見られています。

うつ病は大人から子供まで誰でも発症する恐れのある病気なので、あらかじめ発症を防いでいくことが大切です。

しかし、もし発症してしまっても初期の段階であれば回復も早くなります。うつ病は治療することによって症状を緩和させていくことができますから、まずはうつ病のような症状が現れたらすぐに医師に相談するようにしましょう。

病院では抗うつ剤などを使用した「薬物療法」や、考え方を変えて心の中からうつ状態を取り払っていく「認知行動療法」などが行なわれています。

医師の指示に従って治療を続けていくことで、うつ病の症状は徐々に改善させていくことができますので、少しでもおかしいと思ったら心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

うつ病の症状は放っておくと悪化してしまい、他の精神疾患を併発してしまう恐れも高まりますし、症状が重い場合は入院して治療を行なわなければならないことも実際に見られています。

また、重度のうつ病の場合は抗うつ剤の効果も感じられず、自殺をしてしまう危険性が高い状態にまで陥ってしまう人も少なくないため、そのような場合には「電気けいれん療法」を使用することもあります。

電気けいれん療法とは、前頭葉部分に電気ショックを与えることでけいれんを起こさせる特殊な治療法です。現在の日本では重度のうつ病、双極性障害、統合失調症などの治療の一つとして用いられています。

うつ病の場合は上にも挙げたように、薬物療法の効果が感じられず自殺の危険性が高い患者、そして薬物療法による副作用が強く現れている患者の治療法として利用されています。

うつ状態だけではなく躁状態も引き起こる双極性障害の場合は、危険な躁状態の患者、うつ病と同様に重度のうつ状態である患者に用いられる治療法として知られています。

ただし、医師によっては電気けいれん療法を推奨していない場合もあるので、この治療法についても医師とよく相談の上で受けることをおすすめします。

不足してしまっている「セロトニン」などの脳内物質を補いながら治療

主にストレスなどの心因的な問題が原因となっている「うつ病」ですが、原因の一つとして脳内物質が不足してしまっていることも考えられています。

「セロトニン」と呼ばれる脳内物質には、私達の精神を安定させる働きがあり、憂うつな気分を明るく保ってくれる効果もあります。

ところが脳内のセロトニンが不足してしまうと、気分は落ち込みがちになり、以前は楽しいと感じられたことも楽しいと感じられなくなるなど、憂うつ感に襲われるようになります。

これはうつ病の代表的な症状であることから、うつ病の発症には脳内物質の一つであるセロトニンの不足が大きく関わっていると考えられているのです。

実際にうつ病の治療では、脳内のセロトニンの濃度を高めるための薬物療法なども行なわれており、セロトニンの分泌を増やしていくことによってうつ病の症状を克服していくことが可能となっています。

薬物療法で用いられる「抗うつ剤」などには、セロトニンの濃度を高める効果が期待できるため、うつ病の治療にはよく使われています。

もちろん、抗うつ剤を服用するだけではうつ病を完治させることは難しいですが、抗うつ剤を服用してセロトニンの濃度を高めることによって、うつ状態を徐々に緩和していくことができるので、認知行動療法などを併せて行なう場合にもさらに効果を上げていくことが可能です。

うつ状態を続けたまま認知行動療法を行なうことは難しい場合もありますから、まずは薬によってうつ状態を緩和させながら認知行動療法を始めていくようにしましょう。

また認知行動療法の他、セロトニンの働きを強くしていくための改善策も非常に効果的です。皆さんは規則正しい生活習慣を送っているでしょうか?実は普段の生活習慣もうつ病の発症に大きく関わっているのです。

脳内物質のセロトニンは、規則正しい生活を送ることで濃度を高めていくことができます。反対に不規則な生活を続けているとセロトニンの分泌量は低下していくばかりなので、憂うつ感やイライラ感に苛まれ、うつ病を発症しやすい状態になってしまうのです。

毎日規則正しい生活を送ることは、うつ病の症状を改善するためだけではなく、うつ病を予防するためにも効果的となっています。うつ病予防のためにも規則正しい生活を送るように心がけてくださいね。

できるだけ早寝早起きをする、睡眠はたっぷり取る、朝起きた時は太陽の光をたくさん浴びる、バランスの良い食事を心がける、適度な運動を行なうなど、ごく一般的なことですが、現代人である私達はできていない部分もありますよね。

全部一気に試してみる必要はありませんが、自分ができる対策から始めてみましょう。

不規則な食生活を見直してみる、運動を始めてみる、太陽の光を必ず浴びるようにするなど、今日からできる対策法でセロトニンの働きを活発にしていくと良いですね。まずは生活習慣を改善することからうつ病を治療していきましょう。

血液に含まれる物質からうつ病がわかる?血液検査も一つの診断基準

自分がうつ病であるかどうかを診断するには、まず病院に行って医師にしっかり診てもらうことが必要です。自己判断で「うつ病かもしれない・・・」と思っている皆さんも多いかと思いますが、うつ病を発症していない場合もありますし、うつ病以外の病気を発症している恐れも考えられます。

うつ病と併発してパニック障害などを発症しているケースも少なくありますので、個人で勝手に判断するのではなく、医師の診察を受けることからうつ病と向き合っていくようにしましょう。

また、近年では血液検査をすることによってうつ病であるかどうかを診断することもできるようになりました。

血液中には「血しょう」と呼ばれる部分がありますが、この血しょう中に含まれている代謝物質を検査することで、うつ病を発症しているか発症していないかを診断することができるのです。

うつ病を発症している人と健康な人との血液を採取して検査したところ、血しょうに含まれている「エタノールアミンリン酸(EPA)」と呼ばれる神経物質の濃度に差があることが分かったことから、血液検査によって血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度を調べることで、うつ病を発症しているかどうかを診断することができるようになったのです。

うつ病を発症している人の血しょうに含まれているエタノールアミンリン酸の濃度は、健康な人と比較すると低いため、「うつ病を発症しているかもしれない」と自分自身で感じている場合は、まず血液検査を受けることでうつ病かどうかを診断することも可能となっています。

しかし、血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度が低いからといって、すべての人がうつ病を発症しているとは限りません。

反対に血液検査で異常がない、と診断された場合でも、精神的・身体的に現れている様々な症状からうつ病を発症していると診断されることもあります。

うつ病は人それぞれ違った症状が現われることが特徴の精神疾患です。この症状がないからうつ病ではない、とも言い切れませんし、この症状が現れているからうつ病を発症している、とも言い切れないので、血液検査の診断結果についても一概には言えない部分があるのです。

血しょう中のエタノールアミンリン酸の濃度は、うつ病を発症していることを調べるためのきっかけにはなりますが、血液検査がすべてではないので、あくまでも診断基準の一つとして考えておくようにしましょう。

また、うつ病を発症しているかどうか分からない、という場合はまず誰かに自分の話を聞いてもらうことをおすすめします。

人は話を聞いてもらうだけで心は楽になるものです。でもいきなり心療内科や精神科に行くことは気が引けてしまう人も多いかと思います。

軽い症状であれば話を聞いてもらうだけでも症状は落ち着くこともあります。病院に行く前に身近な家族や仲の良い友達や職場の同僚などに話を聞いてもらうと良いでしょう。

うつ病は再発しやすい病気、同じ状況に陥らないよう再発を防ぐ注意も

誰でもかかる恐れがある「うつ病」。しかし、うつ病は適切な治療を受けることで症状を緩和させていくことができるので、まずは早めに対処をすることが重要とされています。

うつ病の代表的な症状には、憂うつ感や気分の落ち込み、イライラ感や不安感などの精神的な症状から、食欲不振や睡眠障害などの身体的な症状も挙げられ、その他にも患者それぞれ現れる症状は異なっているので、少しでも「おかしいな」と思ったらすぐに医師に相談してください。

うつ病の治療は、心療内科や精神科で受けることができますが、中には病院に行くことが怖い、と感じている皆さんも多いかと思います。

でも安心してください。心療内科や精神科は決して怖い場所ではありません。病院で治療を受けることで、皆さんが抱えている症状を少しずつ楽にさせていくことができますから、辛い状況から抜け出すためにも早めの受診をおすすめします。

病院からは「薬物療法」として、うつ病の症状を緩和させるための薬が処方されますので、医師から受けた指示に従って薬を服用するようにしましょう。

また、カウンセリングを受けたり、考え方を変えていく「認知行動療法」を行うこともうつ病の治療には効果的となっています。

特に初期段階のうつ病は、対処が早ければ早いほど回復も早くなります。症状の程度によっては抗うつ剤などの薬を使用しなくても良い場合もあるので、何か不安なことがあればカウンセリングを受けてみることだけでもおすすめですよ。

うつ病は放っておくと症状が悪化してしまい、普段の生活にも影響が出てしまうこともありますし、「パニック障害」など他の精神疾患を発症してしまう場合も考えられます。

パニック発作が起きるパニック障害は、うつ病と併発することが多く見られている精神疾患であるため、発症しないよう注意することが必要です。症状を悪化させないためにも、早めに病院に行って診察してもらい、しっかり休養を取るようにしましょう。

ただし、うつ病は再発しやすい病気であることも大変特徴的となっています。うつ病を発症する原因には、ストレスなどの心因的な問題が関わっていることがほとんどなので、うつ病の症状が落ち着いた場合でも油断は禁物です。

再発させないためにも、うつ病を発症した当時と同じ状況に陥ることは避ける、ストレスや疲れを溜めないようにするなど、再発しにくい状態を自ら意識していくようにしましょう。

また、食生活や睡眠など生活リズムを整えることも必要ですし、適度な運動を心がけることもうつ病の再発予防には最適です。

うつ病の再発をあらかじめ防ぐためにも、普段から規則正しい生活を送るよう注意してくださいね。

もしうつ病が再発してしまった場合でも、医師に相談して治療を受けることで症状を落ち着かせていくことができますので、うつ病のような症状が再び現れるようになったような場合は、すぐに医師に相談しましょう。

大切なのは食べ物から摂る栄養のバランス!毎日の食事でうつ病を改善

人間ならば誰でもストレスを感じながら生きているものです。しかし、そのストレスを発散できずに溜め込んでしまうと、うつ病を発症する原因を作り出してしまいます。

溜め込まれたストレスは精神的にも身体的にも影響を及ぼすだけではなく、「セロトニン」などの脳内物質を不足させてしまう要因にもなります。

そこでうつ病の治療には、セロトニンの分泌効果を高める抗うつ薬が使われているのですが、抗うつ薬を服用する以外にもセロトニンの濃度を高めていく方法があります。それが「食事」です。

皆さんは毎日しっかり食事を摂れているでしょうか?食欲不振はうつ病の代表的な症状の一つとして挙げられますが、うつ病を治療するためには普段の食事内容にも気を配る必要があります。

もちろん、食事を摂ることは無理のない範囲で行なっていきますが、できるだけ規則正しい食生活を送ることを心がけるようにしてください。

例えば、同じ食べ物ばかりを食べない、甘い物ばかりを食べない、野菜は毎日食べるようにするなど、意識的に注意するようにしましょう。

うつ病の症状を改善させるためには、食べ物に含まれている様々な栄養素をバランス良く摂ることが大切なので、栄養が偏った食事は避けるようにしてくださいね。

また、脳内物質のセロトニン濃度を高める効果がある食べ物としては、納豆や豆腐などの大豆製品がおすすめです。

大豆製品にはタンパク質が多く含まれていますが、このタンパク質にはセロトニンの分泌を助けてくれる効果が期待できるため、うつ病の改善には欠かせないものとなっています。

大豆製品以外にも植物性のタンパク質が含まれている食べ物であれば問題ありませんので、毎日の食事に積極的に取り入れてみてください。

さらに卵の白身部分や肉に含まれている動物性のタンパク質も、うつ病の症状を改善させるためには重要な栄養素とされています。植物性のタンパク質と動物性のタンパク質をバランス良く取り入れるよう心がけると良いでしょう。

だからといってタンパク質ばかりを摂れば良い、というわけではありません。タンパク質ばかり摂っていても栄養バランスは偏ってしまいますから、糖質や脂質、食物繊維などの栄養素もしっかり摂ることができるような食事を摂るようにしましょう。

規則正しい食生活を送ることで体調も良くなっていきますし、食事から摂る栄養素によって気分の落ち込みも緩和されていきます。

うつ病の治療には抗うつ薬などによる薬物療法も必要ですが、何より大切なのは日々の生活習慣を改善していくことと考えられています。

そのためには食事はもちろん、睡眠をしっかり取ること、適度な運動を行なうことも自ら心がけていくようにしましょう。

また、朝起きたら太陽の光を浴びることもセロトニンの濃度を高める効果があります。1日の生活リズムを作るためにも、早寝早起きを心がけて規則正しい生活を送るようにしてくださいね。

うつ病の治療には抗うつ薬、双極性障害には気分安定薬や抗精神病薬を

何となく気分が優れない、憂うつで不安を感じることが多い、イライラすることが増えた、朝早く起きてしまう、食欲がない・・・といった症状に長期間悩まされている場合は、うつ病を発症している恐れが考えられます。

誰にでも憂うつな気分になることはありますし、眠れなかったり食欲がなかったりといった身体的な症状が現われることも珍しくありません。

しかし、2週間以上同じような症状が続くようであれば、うつ病を発症している恐れが高いと見て良いでしょう。うつ病は現代人にとって身近な病気ですが、なかなか理解されにくい病気でもあります。

そのため、誰かに相談してもちゃんと聞いてもらえないかもしれない・・・といった思いから、一人で症状を抱え込んでしまう人も少なくありません。

ですが、うつ病はしっかり治療を受ければ治すことができる病気です。まずは適切な治療を受けるために、家族や仲の良い友達などの周りの人に相談し、心療内科や精神科を受診することをおすすめします。

病院では主に薬物療法によってうつ病の治療を行なっていきますので、医師の指示に従って薬を服用することから治療を始めていきましょう。

病院から処方されるとしては、うつ状態を改善させる「抗うつ薬(抗うつ剤)」が代表的です。

抗うつ薬の中でも「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」や「SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)」は、うつ病の治療によく用いられている薬で、うつ状態の改善にも効果的な薬として知られています。

SSRIはうつ病だけではなく、パニック障害や強迫性障害といった他の精神疾患にも最適な抗うつ薬です。

うつ病が発症する原因の一つに脳内物質の「セロトニン」の不足が考えられていますが、SSRIにはこのセロトニンの濃度を高く維持しておくことができる効果が期待できるため、うつ病の治療薬として使用されているのです。

SNRIについても同様ですが、SNRIの場合はセロトニンの濃度を高めると同時に「ノルアドレナリン」という脳内物質の再取り込みを阻害し、意欲を向上させていく効果も発揮します。

うつ病の薬物療法では、こうした抗うつ薬が処方されることになりますので、医師の指示に従って正しく服用しながらうつ病の症状を改善させていきましょう。

ただし、通常のうつ病ではなくいわゆる「躁うつ病」とも呼ばれる「双極性障害」の場合は、抗うつ薬を使用することは適していません。

双極性障害の場合に抗うつ薬を使用すると躁状態を悪化させてしまう恐れがあるため、双極性障害の薬物療法では「気分安定薬」や「抗精神病薬」を用いて治療を行ないます。

基本的には気分安定薬を服用することで双極性障害の再発を防いでいきますが、抗精神病薬も併用することで躁状態とうつ状態を緩和させていくことが可能となっています。

気分安定薬や抗精神病薬を服用する場合も、医師の指示をよく聞いて正しく服用するようにしてください。

うつ病と併発しやすい「摂食障害」も精神的なストレスが大きな要因に

精神疾患には様々なものがありますが「摂食障害」もその一つです。摂食障害とは、拒食症や過食症など食べることに関して何らかの異常が現われる症状で、精神的なストレスが大きく関わっていることが原因と考えられています。

特に若い女性に多く見られる病気で、過剰なダイエットや日々のストレスがきっかけで摂食障害を発症するケースがほとんどと言われています。

例えば、ダイエットを始めて目標体重に達したのにもかかわらず、ダイエットを続けて体重が減りすぎてしまう、体重は確実に減っているのに「まだ太っている」と感じてしまう、過食をして嘔吐を繰り返す、たくさん食べてから下剤を使う、隠れて食べるようになるなどの症状が典型的な摂食障害の症状です。

人それぞれ現れる症状は異なりますが、どのような症状の場合も原因には過度なストレスが関係してると見られています。

そして、こうした摂食障害と併発しやすいのが「うつ病」です。摂食障害になるとうつ状態に陥ることが増えるようになり、実際にうつ病を発症してしまうことも少なくありません。

反対にうつ病を発症後、摂食障害になってしまう場合もあるため、うつ病と摂食障害には深い関係性があると見てとれます。

こうした関係性から、うつ病の治療薬として使用されている「抗うつ薬」などは、摂食障害の治療薬としても同様に用いられています。

特に過食症の患者には抗うつ薬が効果的とされています。過食症の状態は脳内のセロトニンの分泌量に異常が現れているため、セロトニンの濃度を高める効果がある抗うつ薬や使用することで、症状を緩和させていくことができるというわけです。

また、うつ病の代表的な症状として「食欲不振」が挙げられることから摂食障害を発症併発してしまうことも多く見られているため、既にうつ病を発症している場合は食事に関する治療もしっかり行なっていくことが必要となっています。

うつ病は様々な精神疾患の中でも特に有名な病気ですが、併発しやすい精神疾患も非常に多くあることが特徴です。摂食障害だけではなく、パニック発作を引き起こす「パニック障害」なども併発する確率が高いですし、パニック障害からうつ病を発症するケースもあります。

精神疾患は単独で発症する場合もあれば併発する場合もあるため、体調の変化や憂うつ感が長期化されているような場合は、すぐに医師に診てもらうことをおすすめします。

うつ病も摂食障害もパニック障害も、心療内科や精神科で治療を受けることができますので、まずは病院を受診してみましょう。

先ほども挙げたような抗うつ薬を使用した薬物療法を行なっていくことがほとんどですが、症状が回復していくに連れて認知行動療法などを取り入れた治療も行なっていきます。

精神疾患は放っておくと悪化する一方ですが、適切な治療を行なえば症状をしっかり治していくことができます。医師の指示に従って治療を始めていきましょう。

<1 2