うつ病治療について

根本的なうつ病治療はストレスなどの心因的な問題を取り除くことから

辛いと感じること、嫌だと感じることは、どんなに小さなことでも積み重なると「うつ病」を発症する原因になってしまいます。

うつ病を発症する大きな原因として「ストレス」が挙げられますが、少しでも辛いとか嫌だと感じることがあれば、必要最低限のストレスを感じることに止めておくことが大切です。

これは怠けたりさぼったりすることを推奨しているわけではありません。心に負担がかかるようなことを続けることはやめ、ストレスを感じにくい生活を送ることで、うつ病の発症をあらかじめ防いでいくためです。

また、もしうつ病を発症してしまった場合でも、発症した原因である心因的な問題を取り除かなければ、根本的にうつ病を治療していくことはできません。

うつ病の治療の一つとして「薬物療法」が行なわれますが、ただ薬物療法を行なうだけでは症状は回復させていくことは不可能です。

薬物療法では憂うつ感や気分の落ち込みを緩和させ、脳内物質のセロトニンの濃度を高めて精神を安定させていく効果が期待できるものの、薬を服用するだけでは完治させることができない特徴を持っているのがうつ病です。

薬の服用を続けていても、うつ病を発症した原因であるストレスなどの心因的な問題を取り除くことはできません。薬には精神を安定させる効果はありますが、精神の安定を維持するためには心因的な問題を解消していかなければならないのです。

そこで必要となるのが、環境を自ら変えていくことになります。この方法はうつ病の予防対策としても効果的ですが、うつ病の症状を回復させるためにも重要となっています。

例えば、仕事によってストレスを感じていた場合は、どこに問題があったのかを考えてみましょう。仕事をしている環境、人間関係、仕事の内容などが主な問題点として挙げられますが、皆さんの心の負担になっていた事柄が分かったらそこから一度離れてみるのです。

これは学校の環境が原因でうつ病になってしまった場合も同様で、一度学校という環境から離れてみるところから治療をスタートさせていきましょう。

または、環境を変えずに自らの考え方を変えていくという方法もあります。これは「認知行動療法」と呼ばれる治療法の一つですが、仕事や学校に対する考え方を変えることで、ストレスを感じにくい状態へと導いていくことができるのです。

仕事に対してストレスを感じていたような場合は、自分一人で仕事を抱え込まずに誰かを頼ってみるとか、誰かに仕事を任せてみるとか、皆さん自身の負担を軽くしていくことから始めてみると良いでしょう。

うつ病は真面目で責任感が強い人がかかりやすい病気ですから、うつ病を発症している人の中には「自分の仕事は自分でやらなければ」と思っている人が非常に多く見られています。

このような考え方は薬物療法では治療することができませんので、根本的に自分を変えていくためにも認知行動療法も取り入れていくことを心がけましょう。